このプレー初心者すぎるだろ!笑いが恐怖に変わる瞬間が味わえる映画『バイオハザード』の臨場感
ゾンビだらけの街を、ヘッポコ配達員が必死に駆け抜ける。公開中の映画『バイオハザード』を観て、「このプレー、初心者すぎるだろ!」とツッコミを入れたくなった人は多いはず。監督は『バーバリアン』(22)、『WEAPONS/ウェポンズ』(25)のザック・クレッガー。ある医療品をラクーンシティ総合病院へ届ける仕事を請け負った配達人ブライアン(オースティン・エイブラムス)が、ウイルスの感染爆発に巻き込まれ、奇怪なクリーチャーたちに襲われ続ける一夜が描かれる。
戦闘スキルもサバイバル能力もゼロの最弱主人公
自身もガチのバイオ好きだというクレッガーは、ゲームのお約束を全力で映画に注ぎ込んだ。カメラはブライアンの肩越しにピタリと張り付き、時には一人称視点に切り替わる。舞台は7~8分ごとに雪道、農家、トンネル、市街地、下水道へと移り変わり、まるでステージを一つずつクリアしていく感覚。ちらりと登場するグリーンハーブに救急スプレー、タイプライターと、ファン向けの小ネタも盛りだくさんだ。
ただし、コントローラーの先にいるのはレオンでもクリスでもない。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の旧シリーズでは、最強ヒロインがアンデッドを華麗になぎ倒していたが、今回はその真逆。サバイバルアクションではなくサバイバルホラーを目指したクレッガーが用意したのは、戦闘スキルもサバイバル能力もゼロの最弱主人公だった。
おかげで前半のブライアンは、とにかくテンパりっぱなし。銃の安全装置は外せない。狂犬に追われ、逃げ込んだ納屋で梯子を外すも、今度は自分が下りられなくなる。何度も彼の前に立ちはだかる南京錠はいつまでたっても壊せないし、焦って撃ちまくっては貴重な弾をムダにする。口から飛び出す言葉も、気の利いた決めゼリフではなく悪態ばかりだ。
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主人公を最弱にしたことで生まれた効果とは?
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