横浜流星&広瀬すず、映画『汝、星のごとく』公開に喜び!横浜は松村北斗に「尚人は北斗くんしかいない」
凪良ゆうの同名小説を横浜流星と広瀬すずをダブル主演に迎えて映画化した『汝、星のごとく』の初日舞台挨拶が10月9日にTOHOシネマズ日比谷で行われ、横浜と広瀬をはじめ、松村北斗、中村アン、木村佳乃、石田ゆり子、藤井道人監督が出席した。
物語の舞台は風光明媚な瀬戸内のとある島。京都から島に転校し、漫画原作者になる夢を持つ男子高生、青埜櫂(横浜)と、島で生まれ大好きな刺繍を仕事にしたいと願いながら母親と暮らす女子高生の井上暁海(広瀬)が出会い、恋に落ちるも、それぞれの抱える運命に翻弄され、選択を迫られる15年間を描く。凪良による原作小説と出会った横浜が、「この物語を生きたい」と切望したことから映画化が実現した。公開初日を迎えて、横浜は「この日を迎えることができて幸せです」と感無量の面持ち。
すでに熱い感想や反響が届いているそうで、横浜は「この作品は、ご覧になった方々に必ず届くものがあると信じていましたが、ご覧になった方々、本当に心の深いところまでこの作品が届いている。恋愛が軸ではあるんですが、人生の話であり、現代社会の構造的な問題もこの作品には込められていて。観る方々によって受け取るものが全然違うようで、感想を聞くのも非常に興味深かったです」と実感を込めた。「すでに何人かから、連絡をいただいた。初日に足を運んでくれる友だちもいる」と明かした広瀬も、「年齢もバラバラで、男性も女性も観に行ってくれている。それぞれに届き方があって、楽しんでもらえたなと実感できていることが、すごくありがたいです」と喜びをにじませていた。
松村は、横浜演じる櫂と組んで同じ夢を追う相棒となる、尚人を演じた。藤井組への参加を待ち望んでいたという松村は、「そういう気持ちがあった分、勝手にビビっちゃっていた。怖かったら、どうしようかなと思って」と苦笑い。実際に接した藤井監督について「優しい」と印象を吐露しながら、「うれしかった意味で、ちょっと際どいワードを言いますよ。しつこい方ではある」と語り、これには横浜も大笑い。松村が「こちらもやってみるしかない時もいっぱいあるし、言語化できない時もある。そういう時もしつこく付き合ってくれる。僕は撮影期間としては短かったんですが、たくさん現場にいた感覚もあって。いっぱいしゃべったり、藤井さんってどんな方だと知れる時間があった。僕にもエネルギーをこんなに使ってくれるんだという感動と安心があった」と厚い信頼を寄せると、横浜は「妥協がないです」と大きくうなずいていた。
さらに横浜との共演シーンについて話が及ぶと、松村は「すごく楽しかった。言ってしまえば、この二人も実は命をかけたパートナー。台本を一人で読んでいる時間も辛かったし、実際に現場に行くと、まずシーンごとに姿が違う。減量をしていたり、思い詰め方で表情が違ったり。ずっと一人で読んでいたものが、本当に見ちゃった、正夢を見てしまったような感覚になった。正直、すごく辛かったです」と述懐。「それだけのストイックさというとちょっとシンプルすぎますが、僕の働き方と言うか、好みで言うと本当に大好きで。すごく楽しかったです」と横浜への想いを明かし、撮影を懐かしんだ。
横浜は「今日は撮影ぶりなんです。会いたかった、会えてよかった」と、松村を見つめて笑顔。「原作を読んだ時から、尚人は北斗くんしかいないなと思っていた。櫂と尚人はクリエイターとして、熱量を持って同じところを向いていて。深いところまで共鳴するような、それでいて背中を預け合えるような二人。人生でもなかなか出会えないような特別な存在」だと説明しつつ、「自分は北斗くんと会ったことがなかったんですが、アイドルとしてよりも役者として見ていて、本当にそこに敬意があった。尚人と北斗くんが持つやさしさ、繊細さ、儚さ、内に秘める芯の強さみたいなものが、すごく重なっていた。短い期間ではあったんですが、愛すべき相棒として、櫂にとっては光のような存在。照らしてもらえた時間。すごく幸せでした」と感慨深げに語った。
すると松村が「恥ずかしいね」と言い、横浜も「わかる。恥ずかしいですよね」と照れ笑いを見せ合いながら、横浜は「本当にいい雰囲気を持っていて。話しかけてくれるし、話しかけやすかったんです。藤井監督からも『流星がこんなに現場で話しているのを見たことがない』と言われた」と告白した。松村は「頭の痛い日に、鍼を紹介したからじゃないですか。甘えてくれて、『北斗くん、すごく頭が痛くて。いい鍼、知らない?』って。(僕が)予約しちゃいました」と振り返ると、横浜は「あった!そんなことまでしてくれた」と当時を思い出しながら、顔をほころばせていた。
また15年にわたる愛を描く映画にちなみ、横浜と広瀬が「長く愛し続けていること」について語る場面もあった。「つまらない答えでもいいですか」と切り出した横浜は、「芝居ですね」とキッパリ。「藤井監督からは、生活がつまらない人間だと(言われる)。それはもう慣れました」と続けて会場を笑わせながら、「だからこそ、芝居に全力を注げる。自分ではない人生を生きることによって考えの幅も広がるし、こうして役や作品を通して皆さんに伝えられるものもある。正解がないことが自分の心をかき立てるというか、ずっと追い求め続けられる。多分、これからもずっと愛してるんだと思います」と変わらぬ思いを打ち明けた。
「芝居のあとになにを言えばいいんだろう…」と悩んだ広瀬は、「お仕事を始めたくらいの時に、一人でお買い物に行ったらかわいいデニムがあって。店員さんに勧められて断れなくて、レジに持って行ったら金額がものすごくいいデニムだったんです。それがやっといま、15年目だなって思い出して。結構、細身のデニムなので、これが履けなくなったらヤバいと思って。自分の管理の基準にもなっている。リメイクされた一点もので、すごく大事にしています。いくつになっても履けたらいいなと思っています」と愛情を傾けていた。
取材・文/成田おり枝
