ALPHA DRIVE ONEへの独占インタビューも!メンバーと監督の証言からひも解くトレーラーフィルム「21世紀少年1」の映像世界

コラム

ALPHA DRIVE ONEへの独占インタビューも!メンバーと監督の証言からひも解くトレーラーフィルム「21世紀少年1」の映像世界

ALPHA DRIVE ONEが表現する強さと脆さ

トレーラーフィルムで描かれた静謐で繊細な物語。その先に待っているのは、アルバムのタイトル曲「BORN DIRE」だ。

ブリティッシュ・レイヴとパンクの荒々しいエネルギーを現代的に再解釈し、爆発的なブレイクビート、ディストーション・シンセ、ギターサウンド、ラップ、チャント、生々しいボーカルを融合。まるで“制御された混沌”の中を駆け抜けるような、ALPHA DRIVE ONEの強烈なアイデンティティを打ち出した一曲となっている。

一見すると、トレーラーフィルムの儚い世界観と「BORN DIRE」のアグレッシブな音像は対極にあるように思える。けれど、少年たちが押し込めてきた不安や恐れ、言えなかった思いが、一気に外へあふれ出したものだと考えると、2つは1本の線でつながる。

ARNOは「困難は僕たちを壊すためではなく、最終的には乗り越えるためにあるものだと思っています」と話し、SANGWONは楽曲を通して「孤独や恐れに立ち向かい、もう一度立ち上がる勇気と粘り強さを届けたいです」と語る。

羽根が舞った音楽室での撮影が印象的だったと語るANXIN
羽根が舞った音楽室での撮影が印象的だったと語るANXIN

一方、LEOは「つらい瞬間にそっと寄り添ってくれる、小さな支えのような存在になれたら」と願い、ANXINも「誰かにとっては癒しになり、また誰かにとっては、自分自身をもう少し信じられる小さな勇気になってほしい」と語っている。また、JUNSEOは「今回のアルバムのテーマをしっかり表現したトレーラーフィルムになったと思います。他人の視線や偏見よりも、まずはありのままの自分自身をもっと愛してほしいです。そして、このアルバムの曲を聴いてくださるすべてのリスナーの皆さんにとって、小さな癒しになればうれしいです」とメッセージを送る。

SANGHYEONの「なにもしなければなにも始まりませんが、小さな一歩でも踏み出せば、新しい可能性が生まれると思います」という言葉も、この作品が伝える“UNBREAKABLE”の意味と重なる。さらにXINLONGは「曲そのものはとても力強い雰囲気ですが、その中に込められた物語は、じっくりと考えていただける作品だと思っています。多くの方に、その意味を一つ一つ見つけていく楽しさも感じていただけたらうれしいです。そして、誰かが迷いや不安を抱えている時に、この物語を通して少しでも力をもらえたらと思いますし、ALD1が皆さんにとって勇気や前へ進むための原動力になれたらうれしいです」と力強くコメントしてくれた。

SANGHYEONはオーディションに向けて天使の役を準備してきた少年を演じた
SANGHYEONはオーディションに向けて天使の役を準備してきた少年を演じた

たとえ傷つき、立ち止まったとしても、それでも再び前へ進もうとすること。ALPHA DRIVE ONEが見せる強さは、自分たちの弱さを否定した先にあるのではなく、それを抱え、力へと変えた先にあるのだ。

トレーラーフィルムのラストで、少年たちを取り巻く現実が劇的に変わるわけではない。しかし、パク監督はこの映像を通して、「幼いころの夢や希望を思い出しながら、今置かれている状況の中でも、希望は決して遠くない場所にあるかもしれないということを伝えたかった」と話す。その言葉を象徴するかのように、映像の終盤には、彼らの思いが光り輝く青空へと吸い込まれていくシーンが登場する。ある種の“希望”を思わせるその光景が、少年たちの物語に差し込む、わずかな救いのように感じられた。

【写真を見る】トレーラーフィルム「21世紀少年1」に出演したALPHA DRIVE ONEへの独占インタビューも掲載!
【写真を見る】トレーラーフィルム「21世紀少年1」に出演したALPHA DRIVE ONEへの独占インタビューも掲載!

ステージでは圧倒的なエネルギーで観客を引きつけ、物語の中では言葉にならない痛みを繊細な眼差しで伝える。力強さと脆さ、爆発力と静けさ。その両極を自在に行き来できる表現力の幅広さこそ、ALPHA DRIVE ONEの大きな魅力なのだろう。


文/紺野真利子

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