ALPHA DRIVE ONEへの独占インタビューも!メンバーと監督の証言からひも解くトレーラーフィルム「21世紀少年1」の映像世界
「いつもお互いにつながっているという感覚を持ちながら演じていました」
パク監督は今回の映像について、「誰もが一度は経験したことがある、あるいはいま、まさに向き合っているような普遍的な悩みを、それぞれのメンバーの個性や性格、アイデンティティを活かしながら、固有の物語として描きたいと考えました」と語っている。
ここで描かれる痛みは、わかりやすい悪意だけから生まれるものではない。なにげない視線や笑い声、“正しさ”を装った言葉が積み重なり、少年たちは「僕の何がいけないのだろう」「なぜ人と違うのだろう」と、自分自身まで疑い始める。
SANGWONは「いまの自分が抱えている悩みと、とても深く重なる物語だと感じました。誰かを演じるというよりも、自分の中にある感情を素直に取り出して見せるような気持ちでした」と明かす。SANGHYEONも「今回の演技は、自分にとって新しい挑戦だと思いました。感情を表情や体の動きで表現していく過程も新鮮で、とても意味のある経験になりました」と撮影を振り返る。ARNOも、周囲の視線によって自分を疑った過去を思い返し、「今回の役は、過去の自分をもう一度演じているような気持ちでした」と語ってくれた。
役を演じているというより、自分自身の内面と向き合っているようなメンバーたちの表情が、物語をよりリアルに、切実に描き出している。
散り散りになった少年たちの物語をつなぐのが、謎の青い交信ブースだ。どこか未来的でありながら、古い玩具のような手作り感もある不思議な装置。少年たちはそこへ「僕は…どうして違うんでしょうか」「変わりたいんです」「世間が見ている僕は、本当に僕なのでしょうか」と、誰にも言えなかった思いを残していく。
パク監督は、この交信ブースを単なるファンタジーの装置にはしたくなかったのだそう。「幼いころの記憶を振り返ると、様々な葛藤を抱えたまま家に帰り、紙飛行機に願いを込めて空へ飛ばしたり、段ボール箱の中に入って壁に願い事を書いたりしていた瞬間が思い浮かびます。そうした幼く純粋な記憶から、この交信ブースは生まれました」と語っている。
廃遊園地の中で唯一鮮やかな色を放つ交信ブースの内部には、星空のような光景が広がっている。しかし、決してこの装置が少年たちを魔法のように救うわけではない。夜空へシグナルを放ったあと、ブースは壊れ、期待していた答えを返してはくれなくなってしまう。
XINLONGは、メンバーが異なる時代や場所にいても、「目には見えない信号を通してつながっているという感覚」を共通して意識していたと話す。1人で撮影する場面でも、どこかにいるメンバーの存在を感じているような雰囲気を表現しようとしたという。
LEOも撮影現場について、「メンバーみんな、それぞれが自分の感情に深く入り込もうとしていました」と回想。初めてに近いセリフのある演技に緊張しながらも、「いつもとは違う形で感情を表現することができて、とても興味深く、印象に残る経験になりました」と語っている。
青い交信ブースと共に、少年たちをつなぐ重要なシグナルとなるのが、ドビュッシーの「月の光」だ。最初はJUNSEOが実際に演奏するピアノ曲として登場するが、やがて旋律は時間と場所を越え、思いがけない場所から聞こえ始める。
パク監督にとって「月の光」は、幼いころ、家にあった唯一のCDの中で最もよく聴いていた、思い出深い曲なのだそう。「アンデルセン童話の世界に入り込んだような感覚になり、たくさんの想像をかき立ててくれた曲でもあります」と、その理由を明かし、撮影で同曲を演奏したJUNSEOもすっかり曲を気に入り、「撮影が終わったあとも、練習室で一人で弾いたりしていました」と振り返っている。
ARNOは、JUNSEOがつらい状況に置かれるシーンでANXINと目を合わせた瞬間について、「本当にお互いの感情が伝わってくるように感じました」と語る。ANXINも、メンバーが一緒に撮影する場面は多くなかったものの、「僕たちはいつもお互いにつながっているという感覚を持ちながら演じていました」と明かしている。
物語の中だけではなく、ALPHA DRIVE ONEというチームそのもののつながりが、映像に説得力を与えているのだろう。
