興収45億円の大ヒット作の続編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』の見どころは?前作の魅力もおさらい
興行収入45億円突破の大ヒットとなった『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(23)の続編にして完結編となる『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』(8月7日公開)。本作への期待が高まるいま、前作を振り返りながら、同作が世代を超えて愛され、多くの人の涙を誘った理由を改めてひも解くと共に、続編の見どころも紹介していきたい。
10代を中心に絶大な人気を博し、シリーズ累計発行部数180万部を突破、SNSで「とにかく泣ける」と話題になった汐見夏衛によるベストセラー小説を映画化した『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』。現代から1945年にタイムスリップした女子高生の百合(福原遥)と、特攻隊員として空に消えた彰(水上恒司)のせつなすぎる恋が日本中の涙を誘い、社会現象を巻き起こした。
続編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』では、主演の福原をはじめ、前作より出口夏希、伊藤健太郎らが再集結。さらに、新たな物語を紡ぐキャストとして細田佳央太、豊嶋花、井之脇海、そして、第49回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した倍賞千恵子ら豪華な布陣を迎えている。メガホンをとったのは、映画『366日』(25)の大ヒットが記憶に新しい、ラブストーリーの名手、新城毅彦。さらに主題歌は前作に続き福山雅治が担当し、今作のために新曲「邂逅(かいこう)」を書き下ろした。本作でも時を超えてつながる壮大な愛の物語を美しく彩る。
本作の予告映像が公開されると、SNSでは「この作品のファンだけに、続編の予告だけで朝から目から汗が……」「予告だけで大号泣すぎる」「号泣覚悟で映画館に行きます」といった熱量の高い声が続出。ぜひ、公開前に、前作の魅力も振り返ってみたい。
百合と彰が体現した“ともに⽣きること”の尊さ。時を経て再び動き出す愛の物語の結末とは?
前作の公開当時、老若男女を問わず多くの人々の涙を誘ったのが、現代から戦時中にタイムスリップした女子高生、百合と、特攻隊員、彰が紡ぐはかなく尊い恋の物語だ。親や学校、すべてにイライラして不満ばかりを募らせる百合は、ある日母親と進路をめぐってぶつかり、近所の防空壕跡に逃げ込む。しかし、目が覚めるとそこは、1945年の6月、戦時中の日本だった。
偶然通りかかった特攻隊員の彰に助けられ、軍の指定食堂へと身を寄せる百合。様々な人々と出会い、慌ただしい日々を送るなかで、いつも百合を助けてくれたのは、彰だった。彼の誠実さと優しさに触れ、次第に心惹かれていく2人。しかし、特攻隊員の彰は、ほどなく命懸けで戦地に飛ぶ運命にあった。いまでは当たり前となったことが許されなかった時代に出会った、百合と彰。互いを想い合う気持ちと、限られた時間をともに生きる2人の姿は多くの人の心を揺さぶり、「百合の言動に共感し、気づけば涙が止まらなかった」「一緒にいられることが当たり前ではないと痛感した」といった感動の声も寄せられていた。
続編では、彰と別れ現代に戻った7年後の世界が描かれる。彼の夢でもあった高校教師となった百合は、いまもなお彰を想い続けながら日々を過ごしていた。そんな彼女の前に、どこか彰の面影を感じさせる青年、涼が現れる。あの夏から続く百合と彰の、壮大な愛の物語を描いた本作。時を経て再び動き出す2人の物語を、ぜひ見届けてほしい。
特攻隊員の石丸と勤労学生の千代が紡ぐ“もうひとつの愛の形”のその後とは?
前作では、主軸となる百合と彰のラブストーリーに加え、もうひとつ、観客から涙をしぼりとったのが、特攻隊員の石丸(伊藤)と勤労学生の千代(出口)が紡ぐ、はかない恋の物語だ。いつも明るい笑顔を振りまく、ムードメーカーの石丸は、彰たち特攻隊員とたびたび軍の食堂を訪れ、百合や千代たちと束の間の穏やかな時間を過ごしていく。しかし、そんな日々も長くは続かず、ついに彼らに出撃命令が下される。
石丸に淡い恋心を寄せる千代は、祈る想いを込めた手作りの人形を託す。言葉にせずとも互いを想い合う2人の静かな気持ちが伝わるこのシーンは、公開当時も「石丸が飛び立つ時に胸元にある人形を見て泣いた」「石丸が発つ時の表情が、千代ちゃんのことを想っていたことが伝わって辛い…」と涙する声がSNSに数多く寄せられていた。
完結編となる本作では、石丸を失ったその後の千代の物語も初めて明らかになる。千代が歩んだ未来、そして“もうひとつの愛の形”とは。その恋の結末にも注目したい。
百合と千代の深い絆が胸を打つ!年老いた千代が百合に渡したものとは?
前作では、2つの恋だけでなく、同時に描かれる“友情”の側面もまた、多くの人の心をつかんだ。軍の指定食堂で働き始めた百合は、同世代の学生、千代と出会う。彰をはじめとする特攻隊員たちや、そこで出会う人々との関わりのなかで、戦争の悲惨さや過酷な運命を目の当たりにしていく。そうした日々のなかで、百合と千代は胸が引き裂かれそうな思いを分かちあい、やがてかけがえのない親友となっていく。そんな2人が織りなす普遍的な友情の物語も大きな反響を集めた。
そして本作では、いまもなお彰を思い続ける百合の前に、ホスピスで穏やかな余生を過ごす年老いた千代が現れ、時を超えて再会を果たす2人の姿も描かれる。葛藤する百合に千代は、出撃直前の彰が遺した、未来の百合へ贈る一冊の本が渡される。そこに込められたメッセージとは?
世代を超えて多くの人の涙を誘った感動作の公開から3年、完結編となる待望の続編で描かれるのは、百合と彰が紡ぐ愛の物語の“結末”、そしてたどり着く奇跡の行方。その答えを、ぜひ劇場で見届けてほしい。
文/山崎伸子
