批評家が選ぶ、ジェームズ・ワン監督作&プロデュース作ランキング!人気シリーズを多数輩出するホラー界の風雲児の“フレッシュ”なおすすめ10選
日本でも大人気の『M3GAN/ミーガン』が、監督作を抑えてトップに!
もっとも高い評価を獲得したのは、ワンがプロデューサーを務めた『M3GAN/ミーガン』の93%フレッシュ。後にアトミック・モンスターと合併することになる、ジェイソン・ブラム率いるブラムハウス・プロダクションズとの共同製作作品であり、日本でもスマッシュヒットを記録した。
ワンの作品といえばオカルトや殺人鬼など、比較的オーソドックスなスタイルの恐怖を斬新な語り口で描くのが特徴ともいえるが、同作で描かれるのは“AI人形の恐怖”。少々SF的、近未来的な要素を織り交ぜながら、世の中の流行に即した新たな恐怖を生みだした点が、他より抜けた高評価の決め手といえるだろう。この大ヒットを受けて続編『M3GAN/ミーガン2.0』(25)も製作されたが、そちらは賛否真っ二つとなっている。
86%フレッシュの高評価を集めた『死霊館』をはじめ、80%フレッシュの『死霊館 エンフィールド事件』、77%フレッシュの『マリグナント 狂暴な悪夢』、そして66%フレッシュの『インシディアス』と、ワンがメガホンをとった作品は10本中4本。なかでも「死霊館」シリーズは、製作を務めたスピンオフにあたる「アナベル」シリーズからも第2作と第3作がリスト入りしているように、ワンのホラーキャリアを代表するシリーズといっても過言ではないだろう。
実在の超常現象研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻が調査してきた実際のオカルト事件を題材にしてきた「死霊館」シリーズ。「アナベル」以外にも「死霊館のシスター」シリーズも製作されており、独自の“ユニバース”を形成。2025年に公開された『死霊館 最後の儀式』で一旦完結を迎えたが、現在、前日譚映画の開発が進行中。一部報道によればワンの関与の可能性は薄いともいわれているが、はたして。続報に注視しておきたい。
ワンのホラーキャリアでもうひとつ欠かせないシリーズといえば、やはり「ソウ」だろう。第1作で監督と脚本を務めて以降、第3作で脚本に参加した以外はすべて製作総指揮としてやんわりと関わっている。2000年代後半にマンネリ化が指摘され一度シリーズが終了したが、数年のブランクを経て復活。第10作となる『ソウX』は、これまでのシリーズでもっとも高い81%フレッシュの高評価を獲得。この起死回生の一作によって、シリーズの人気が再燃しつつある。
『ソウX』の公開直後に動きだした第11作の製作は急遽中止となってしまったが、2025年夏にシリーズの権利をブラムハウスが獲得。ブラムとワン、そしてワネルがチームを組み、本格的にシリーズの再構築に挑んでいる真っ最中であると報じられている。2026年2月に北米メディアが行なったインタビューで「もう一度“恐ろしい『ソウ』”を作りたい」と意気込みを語っていたワン。文字通りの“原点回帰”に大きな注目が集まるところ。
77%フレッシュを獲得した『THE MONKEY/ザ・モンキー』でメガホンをとったオズグッド・パーキンス監督や、74%フレッシュの『ライト/オフ』と71%フレッシュの『アナベル 死霊人形の誕生』でメガホンをとったデヴィッド・F・サンドバーグ監督のように、ワンがプロデュースを務めた作品から大成したホラー監督も続々。今後も5月に北米公開が控える『Backrooms』のケイン・パーソンズ監督、10月に北米公開が控える『Other Mommy』のロブ・サヴェッジ監督などが大きく羽ばたいていくことだろう。
監督としてもプロデューサーとしても、ホラー映画界を盛り上げつづけるワン。現在公開待機中、製作準備中のホラー作品だけでも20本近くあるので、今回紹介した高評価リストも数年のうちに大幅に更新されるかもしれない。
文/久保田 和馬

