“任天堂愛”がモリモリの『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』で何度も観直して探したいイースターエッグたち

コラム

“任天堂愛”がモリモリの『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』で何度も観直して探したいイースターエッグたち

当時遊んだゲームを思い出す…散りばめられた作品への目配せ

ロゼッタの危機を救うため、ピーチはキノピオと共に銀河を巡る冒険へ
ロゼッタの危機を救うため、ピーチはキノピオと共に銀河を巡る冒険へ[c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

過去のマリオ作品への目配せも忘れていない。大事な荷物を盗まれたキノピオがピーチと共にゲートウェイギャラクシーの地下にウッキィを追いかけていくシーンには“1-2”のサインがあり、これは「スーパーマリオブラザーズ」の最初の地下ステージ数と同じで、壁ぬけの裏技を使うシーンも登場。マリオがクッパを倒す有名なあの方法も同様で、懐かしく感じる人も多いだろう。ほかにも、描いたものを実体化できる筆“マジックブラシ”で難コースを作り上げ、マリオの行く手を遮るクッパJr.の攻撃法は「スーパーマリオメーカー」だったりと、新旧ゲーム作品の要素が巧みに組み合わされている。

ファイアフラワーを使いこなすマリオとルイージ
ファイアフラワーを使いこなすマリオとルイージ[c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

3D化以降の特徴であるアイテムで変身するマリオも様々な種類が登場。ドリルキノコや雲フラワーを用いた能力発揮や、レッドスターを使って星々を自由に飛び回るシーンなど、ゲームでアイテムを入手しパワーを用いた時を思い出させるシーンばかりだ。

任天堂作品だけでなく、懐かしの機器まで登場!?

前作もそうだったが、『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』も“任天堂大全集”的な内容になっており、マリオ以外のネタも多く含まれている。「ピクミン」に「PUNCH-OUT!!」、「ゲーム&ウオッチ」まで、新旧問わず網羅されていると言っていい。ゲームソフトだけでなく、今回は任天堂の周辺機器まで多数登場している。

ゲートウェイギャラクシーで案内役として働くR.O.Bは「ファミリーコンピュータ ロボット」として日本でも知られている、ファミコンから操作可能なロボット機器。動作の一つ一つがゆっくりで待っている人を少しイライラさせるという、昔懐かしの操作感覚までが完全再現されている。さらにスーパーファミコン用光線銃「スーパースコープ6」も登場。これはかつての実写映画版『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』(93)で“逆進化銃”として用いられていたことでも有名だが、今回はクッパがマリオとルイージを子どもの姿に変えてしまうという、実写版とは逆の展開になっている。黒歴史扱いされがちなネタもしっかり拾ってくれているのだ。

キリリとした顔で「スーパースコープ6」を構えるヨッシー
キリリとした顔で「スーパースコープ6」を構えるヨッシー[c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

ネオン街のビル群のてっぺんに「NINTENDO 64」のロゴが回っていたり、宇宙船の貨物にファミコンのコントローラーが入っていたり…。散りばめられたネタを網羅するには字数が余りにも足りないし、見返すごとに新しい発見があるだろう。スターフォックスの宇宙船内が全体的にスーファミのコントローラーのレイアウトになっている、などに代表されるように、映画全体がゲーム文化の歴史のなかで任天堂が作り上げた物や世界に浸ることができる構造になっている、と言えるだろう。

クッパJr.は、幼い頃にクッパが話してくれた物語を現実にするため奮闘していた
クッパJr.は、幼い頃にクッパが話してくれた物語を現実にするため奮闘していた[c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

これだけ多くの任天堂キャラが登場すると、当然マリオ作品以外の映像化も期待してしまう。制作側によると、様々なキャラたちは「登場させたらおもしろい」から出しただけで、特に“任天堂シネマティックユニバース”的なものは考えていないそうだが、彼らが大集合する「大乱闘スマッシュブラザーズ」(実際今作のキャラにはスマブラ的なモーションが散見される)的な作品や、噂される「スターフォックス」の映像化など、様々な展開が期待できる。今後どうなるのであろうか。

前作のエンドクレジットで登場したヨッシーが大活躍!
前作のエンドクレジットで登場したヨッシーが大活躍![c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

それはさておき、マリオ映画3作目が作られるのはまず間違いないだろう。前作のラストでタマゴの中に入った状態で登場したヨッシーが本作で大活躍したように、今回のエンドクレジットにも人気キャラクターのデイジーが顔を出している。また、本編中にもいままで扱われていない「ルイージマンション」のキャラが登場しているなど、すでに3作目の企画は始動中に思える。それまでは小ネタ満載の今作を観直して待ちたいところである。

『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』は公開中!
『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』は公開中![c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.


文/多田遠志

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