「タイムリーなテーマ」「現実でも起こりそう」…初鑑賞者が驚きの嵐だった『機動警察パトレイバー2 the Movie』を、いまこそ4Kリマスターで観るべき理由
「生々しい空気感まで伝わってくる」「実写のニュース映像を観ているよう」
今回発売される「機動警察パトレイバー2 the Movie 4Kリマスターコレクション」に収録される本編は、前作「機動警察パトレイバー 劇場版 4Kリマスターコレクション」に引き続き、初の4Kフィルムスキャンによる完全リマスター版。これまでリリースされてきたDVDやBlu-rayとはどのような違いがあるのか?“鑑賞済”社員たちの声から確認してみよう。
「何度も繰り返し観て脳内にこびりついている『パト2』の印象をそのままに、画の表現力が格段に上がっている」(30代・男性・鑑賞済)
「初見時には『なんてリアルなアニメなんだ…』と感じたが、今回の4K化の映像によってより生々しく、車内の煙たさや地下道の臭気などの空気感まで伝わってくるような没入感を感じた」(30代・男性・鑑賞済)
より高精細になっているのはもちろんだが、注目すべきは“色”の表現。特典として収録されているオーディオコメンタリーのなかで押井監督が「本作は寒色を意識して制作した」と語っている通り、「前作の4Kはどのカットも明るくくっきりで、誰が観ても綺麗に進化したと気付けるもの。一方で本作は、真夏だった前作に対して真冬となり、色合いが落ち着いている」(30代・男性・鑑賞済)や「光の少ない場面が多いからこそ、4Kの高画質がより活きていると感じた」(30代・男性・鑑賞済)と、前作とは異なる趣深さがある4Kに仕上がっていることが窺える。
この点については“初鑑賞”の社員たちからも、
「抑えられた色味が、前作とは打って変わって政治ドラマや人間ドラマのようなシリアスさ、冷たい空気を生み出していた」(20代・女性・初鑑賞)
「寒色の色味が、音もなく静かに近付いてくる恐怖を演出しているように感じた」(20代・女性・初鑑賞)
「前作を対象年齢も間口も広い“入門編”とするなら、本作はよりディープで大人向けなエンタメになったという印象」(20代・男性・初鑑賞)
「前作の色合いは下町情緒的なあたたかさを感じたが、本作は街並みすべてが冷たく、ある種の怖さのようなものを感じた」(30代・男性・初鑑賞)
と、“色味”に込められた制作者の意図がよりはっきりと見えるようになったことで、同時に登場人物たちの表情や心理状態も克明になり、作品への没入感が高まったと評価する声が目立った。
特に映画の中盤、しんしんと雪が降り続けるなかで街中に戦車が配備されていくシーンについては「自衛隊員までもが、どこか他人事のような表情をしているのが印象的」(30代・男性・鑑賞済)や、「日常のなかに戦争が持ち込まれた状況がとてもリアル。色彩が抑えられているためか、実写のニュース映像を観ている感覚になった」(30代・女性・初鑑賞)など、より生々しく切迫したシーンに捉えることができたという感想も。また、南雲と柘植が水路の上で再会を果たすシーンも、4K化によってさらにドラマティックなものに。
「背景が手書きアニメーションだとは思えないほどリアル。車内での光の当たり方や浮かび上がる人物の輪郭なども印象的でした」(20代・女性・初鑑賞)
「完璧な構図で東京の街が切り取られているのが印象的」(30代・男性・鑑賞済)
「余白をあえて残したり、過剰な演出をしないことで、テーマにつながる“静かな視点”が映像全体に表れていた」(20代・男性・初鑑賞)
これらのコメントから、背景の作画からキャラクターデザインまであらゆる点においてハイクオリティだった作品が、公開から30年以上の時を経てさらなる進化を遂げたことがよくわかる。何度も『パト2』を観てきた人であっても、この4K版ではまったく新しい体験が味わえること間違いなしだ。
