「『ウィキッド』に関われたことが誇らしい」高畑充希&清水美依紗が語る“自分を変えてくれた出会い”
「高畑さんのエルファバに、いつも心を動かされる」(清水)
――お互いの演じる日本語吹替版のエルファバ、グリンダの好きなところは、どのようなところでしょうか。
清水「高畑さんは、強さと繊細さの表現が本当に巧みで。私は高畑さんの収録のあとに声を吹き込ませていただけることが多く、いつも高畑さんのエルファバと会話をする形で収録することができました。それが本当にありがたくて…。毎回、心を動かされながら演じていましたし、だからこそエルファバとの関係性を大切にしながら、グリンダを演じきることができました。特に本作で私が大好きなシーンは、エルファバとグリンダが恋のいざこざを巡って、本音をぶつけ合って喧嘩をする場面。高畑さんの表現がすばらしく、本気でムカッときました(笑)」
高畑「あはは!私は、もともと美依紗の声が大好きで。パワフルな歌を歌っているのをよく聴かせていただいていたので、最初は美依紗がグリンダを演じるということが想像できなかったんです。でも初めてアリアナの顔から美依紗の声がパッと聴こえてきた時に、『めちゃくちゃグリンダだ!』と思って」
清水「ええ…!うれしいです!」
高畑「軽やかであり、かわいらしくもあり、そしてなによりリズム感が抜群。難しい曲も多いなか、聴いているこちらの気持ちも乗せてくれるようなグリンダで、前作を観終わった時には『めっちゃ、よかった!』とすぐにメッセージを送りました。『フォー・グッド』の場面では、1作目、2作目を通して初めて、美依紗の目を見ながら一緒に収録ができたんです。とてもうれしかったですし、美依紗とガシッと組めた実感があります」
――「フォー・グッド」は、最終章を代表する楽曲です。エルファバとグリンダのお互いへの愛情や出会いへの感謝があふれる、すばらしい場面となっています。
高畑「それまでは別々に収録をしていたので、『フォー・グッド』を一緒に収録して美依紗の声を聴いた時に、『映画館で聴いていた声だ!』とものすごく感動して。『本物と歌っている!』みたいな(笑)」
清水「私も同じです(笑)!そして高畑さんの目を見ながら歌うことで、涙腺が刺激されてしまって。当日はとても緊張したんですが、高畑さんとの心のつながりを感じることができました」
高畑「私も緊張しました。デュエットを1人で歌うというのはとても難しいもので、やっぱり目を見て、呼吸を合わせて歌えると、エルファバとグリンダの友情をたどるうえでも、相手の目線やちょっとした顔の動きにもすごく助けられるんです。気持ちも楽になりますし、乗せていってもらえる感じがあってとても心地よかったです」
「この作品に関われたことが誇らしい」(高畑)
――高畑さんは、以前から「ウィキッド」オタクであることを公言されています。そんな「ウィキッド」の世界に飛び込んでエルファバ役を演じきったことは、ご自身にとってどのような経験になりましたか。
高畑「私にとってひとつ、大きな自信になりました。歌のフェイク(原曲のメロディやリズムにアレンジを加えること)の部分やセリフまで、すべてシンシアの口に合わせて役柄を演じていくというのは、舞台の上で歌うこととはまったく違うことが求められます。これまでやったことがないこと、できないことがたくさん現れて、ひとつひとつ練習をして、みんなと相談を重ねていきました。チームのみんなで一緒にクリアしてきたという気持ちが強く、ひとつになってやってきたことが自信につながっています。この作品に関われたことが誇らしく、勇気を出してオーディションを受けようと思い立って、本当によかったなと感じています」
――高畑さんにとっても、エルファバとの出会いは大きなものになりましたね。
高畑「エルファバ自身、とてもパワフルなキャラクターで刺激を受ける部分もあります。そして私はシンシアのお芝居や歌がもともと大好きなので、彼女の視線や歌声にもものすごく感化されました。ミュージカル映画って日本ではなかなか出会うことが難しいものですが、本作のように俳優と歌、演技が鮮やかにコラボレーションするような現場が現れたとしたら、私も生身として入ってみたいなと。そんな希望ももらった作品です」
