「『ウィキッド』に関われたことが誇らしい」高畑充希&清水美依紗が語る“自分を変えてくれた出会い”

「『ウィキッド』に関われたことが誇らしい」高畑充希&清水美依紗が語る“自分を変えてくれた出会い”

ブロードウェイミュージカルの傑作を映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』(25)の続編となる最終章『ウィキッド 永遠の約束』が公開となり、“悪い魔女”エルファバと“善い魔女”グリンダのまぶしくも切ない物語がついにフィナーレを迎えた。魔法いっぱいの世界を舞台に、かけがえのない友情とそれぞれの信念を力強く描く本作。珠玉の楽曲たちに彩られたドラマが観客の心を掴んでいるが、前作に引き続き日本語吹替版を続投した高畑充希と清水美依紗も、本シリーズに大いに魅了されている2人。名曲「フォー・グッド」の収録秘話をはじめ、「ウィキッド」との出会いがくれた勇気や希望について、高畑と清水が語り合った。

前作を上回るロケットスタートを切った『ウィキッド 永遠の約束』
前作を上回るロケットスタートを切った『ウィキッド 永遠の約束』[c]Universal Studios. All Rights Reserved.

「前作とはまた違った緊張感がありました」(高畑)

少女ドロシーの冒険を描いた名作小説「オズの魔法使い」の舞台を背景に、最も嫌われた“悪い魔女”と最も愛された“善い魔女”の過去を、それぞれの視点から明らかにする本作。数多くの受賞歴を誇るジョン・M・チュウが前作に続いて監督を務め、第83回ゴールデン・グローブ賞でも演技賞と歌曲賞にWノミネートされたエルファバ役のシンシア・エリヴォ、グリンダ役のアリアナ・グランデのほか、フィエロ役を務めるジョナサン・ベイリーら豪華キャストも再集結した。日本語吹替版では、自由のために孤独に戦う“悪い魔女”エルファバ役を高畑。オズの民衆の希望である“善い魔女”グリンダ役を、清水が担当している。

【写真を見る】エルファバとグリンダさながら!グリーン&ピンクコーデが美しい高畑充希&清水美依紗
【写真を見る】エルファバとグリンダさながら!グリーン&ピンクコーデが美しい高畑充希&清水美依紗撮影/島村幸志

――前作からエルファバとグリンダを続投されたお2人。最終章にはどのような意気込みで臨みましたか?

清水「前作はエルファバが歌い上げる場面で幕を閉じ、私自身、映画版としてその続きがどのようになるのか想像もつきませんでした。蓋を開けてみると、ミュージカル版では描かれてこなかった、それぞれのキャラクターの心の動きがすごく繊細に描かれていて。さらに新曲も加わり、物語もより華やかになっていたので『やるぞ!』という強い気持ちで臨みました。一方で、これで終わってしまうんだという寂しさもありました」

高畑「私は前作を映画館で2回、観ています。字幕版も吹替版も観たんですが、大きなスクリーンで観るとさらに彼女たちのドラマに衝撃を受け、自分が吹替えとして出演できていることに高揚感を覚えて。観終わった時には『続きはどうなるんだ!』とすぐに最終章に気持ちが向かいましたが、この世界観を壊してはいけないというプレッシャーも生まれました。前作はすべて手探りのように突き進んでいきましたが、今回はよりよいもの、より楽しんでもらえるものにしたいと思いながら取り組んだので、前作とはまた違った緊張感があったように思います。また今回は、エルファバの歌がものすごく難しくて…。そういった意味でも、ドキドキしていました」

孤独を深めていくエルファバを力強い歌声で表現した高畑充希
孤独を深めていくエルファバを力強い歌声で表現した高畑充希撮影/島村幸志

――「ノー・グッド・ディード」などエルファバが気持ちを爆発させる、大変激しい楽曲もありました。

高畑「激しい歌に取り組む時、ちょうど妊婦だったので。胎教にはどうなんだろうと思いましたが、おかげで多少の音では起きない子が生まれてきました(笑)。エルファバの経験が注がれて、よかったなと思います」

――前作からより深まった、エルファバとグリンダの葛藤や友情が映し出されていきます。演じるうえで、また新たな挑戦になったことについて教えてください。

清水「かわいらしさやチャーミングさを引き続き持ちながらも、今回のグリンダは民衆の前に立つプレッシャーとエルファバへの強い想いの間で揺れ動いたり、いろいろと葛藤していきます。そういったグリンダの感情や迷い、そして成長を声に乗せることはとても難しいことでもありました。でも前作からエルフィー(エルファバ)との関係性が構築されていったことで、エルフィーと話す時だけではなく、民衆の前で話すトーンも落ち着いて演じることができて。そういった意味でも、グリンダの役作りはすべて、エルフィーとの関係性でできあがったものだと感じています」

民衆に愛されるグリンダ
民衆に愛されるグリンダ[c]Universal Studios. All Rights Reserved.

――民衆の前で見せる笑顔の裏側で、たくさんの葛藤を抱えているグリンダ。清水さんご自身、共鳴するところはありましたか?

清水「自分の人生と重ね合わせてみると、グリンダの悩みに共感する部分もたくさんあり、自然と演じられたように思います。前作以上に、グリンダの人間臭さや完璧ではない部分が見えたことで、私自身、とてもうれしかったです」


――エルファバは今回、自らの信念と共にどんどん孤独を深めていくことになりました。

高畑「前作に引き続き、エルファバは正義感が強すぎるあまり、『もうちょっと緩くいこうよ』と思うようなところでも妥協ができない。それが彼女の魅力でもあり、欠点でもありますよね。でも自分が信じている道から外れることができないと感じることは私もありますし、頑固だと言われても譲れないものって、きっと誰もが持っているものだとも思うんです。そんななかでエルファバに対して前作から強く感じているのは、本当にまっすぐで、邪念がないということ。とてもピュアでやさしい人なので、どんなに“悪い魔女”と言われるようになったとしても、そこにはなにか理由があるはず。だからこそ、エルファバのやさしさを忘れずに演じたいと思っていました。映画版のクライマックスには、『そうなるか!』という驚きもありました。個人的には、とても好きな終わり方です」

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