當真あみ&嵐莉菜、『パリに咲くエトワール』夢を追う少女に重ねた自分たちの挑戦「努力したことは自信になる」
「好きなことを貫こうとするフジコと千鶴から、たくさん勇気をもらいました」(當真)
――異国の地で手を取り合って奮闘するフジコと千鶴から、勇気をもらう人がたくさんいると思います。お2人が、彼女たちから元気や刺激をもらったことがあれば教えてください。
當真「フジコと千鶴の行動力は、ものすごく尊敬します。現代であっても2人の起こした行動はすごいことだなと感じるんですが、彼女たちが生きていた時代を考えると、親元を離れて海外へと飛びだしたり、女性という立場で夢を持つということも、並大抵の気持ちでは乗り越えられなかったことばかりだと思うんです。そういったなかでも2人が好きだと思えるものを見つけ、恐れずにそれを貫いていこうとする姿に私自身、たくさん勇気をもらって。これから先、私もいろいろなことに挑戦していきたいなと思いました」
――たしかに俳優さんは、作品ごとに新しいチャレンジが付きものとなるお仕事でもあります。そういった時にフジコや千鶴の姿を思い出すと、心強いかもしれません。
當真「私は今年、初めて舞台(『ハムレット』)に立たせていただくことになっていて、4月からお稽古が始まるんです。やらせていただくことが決まって1年半くらいになりますが、毎日、1日1回は舞台のことを考えてしまうくらい緊張していて。いろいろな作品に参加して、勉強させていただいているなか、お芝居を始めたころの気持ちや、新しいことに出会う気持ちを心から味わっています。本作のフジコと千鶴を見ていても、ドキドキしたり、“初心に返る”というのはとても大事なことなんだなと改めて気づかされました」
嵐「フジコと千鶴が絶対に夢を諦めない姿に、私もたくさん刺激をもらいました。壁にぶつかり、葛藤したとしても、フジコと千鶴は決してくじけない。私がこのお仕事をしていくうえでも、諦めない力、続けていく力は、とても大切なものになると思っています。本作を通してそういったことを再認識させてもらいましたし、私ももっと努力しなければいけないなと感じました」
――劇中で、特に励まされたようなセリフはありますか。
當真「『失敗したとしても目標にむかって努力し挑戦したことは経験になります。そして経験は自信に。自信はいずれ誇りになります』というセリフがあります。それは墓守のモランさんというおじいちゃんが口にする言葉なんですが、いろいろなものを乗り越えてきた人だからこそという説得力や重みがあって、とてもグッと来ました」
嵐「私もあのセリフには、ハッとさせられました。私自身、新しいことに挑戦したり、失敗するのは怖いなと思うことがあって。でも20歳を過ぎたころから、悩む時間は大事だけれど、それを引きずってしまうのはもったいない時間の使い方だなと感じるようになりました。そして失敗したとしても、学んだことはきっとなにかの形になっているはずだと信じています。失敗や成功を考えるよりも、重要なことがある。私にとってもすべての経験が、宝物です。それは、フジコの持つ“結果よりも、やり切ることが大事”という考えにも繋がってきます。私自身、そういったセリフを通して、改めて『自分にとって大事なことは?』と心に問いかけることもたくさんありました」
「楽しんでお芝居を続けていきたい」(當真)、「自分ではなく、役の名前で覚えてもらえることが励みに」(嵐)
――フジコと千鶴を見ていると、憧れる力を持ち続けることで世界が広がっていくことが伝わります。お2人にとって「この時に憧れややりたいことを追い求めたことで、いまの自分がある」と感じるようなご経験や、いまの夢について教えてください。
當真「私は本当に環境や出会いに恵まれていて、大きな壁にぶち当たったり、取り返しのつかない失敗をしたという経験をそんなにしてこなかったなと思う部分もあって。感謝することばかりです。莉菜ちゃんと共演させていただいた『ちはやふる-めぐり-』でも、連ドラで初めて主演をさせていただき、さらに実写映画『ちはやふる』という先輩方が作り上げてきたすばらしい世界があったからこそできたドラマなので、プレッシャーを感じることもありました。でもそれ以上にそういった作品に参加できる喜びや、こんな経験ができるなんてありがたいと思うことのほうが大きくて。その気持ちを持つことで、乗り切ることができました。これからも感謝をしながらやりたいことを追い求め、楽しんでお芝居を続けていけたらうれしいです」
嵐「いまの私があると感じているのは、映画『マイスモールランド』に出演させていただいたことです。私の原点はファッションモデルで、まだ自分としては早いと感じるようなタイミングで映画のオーディションのお話をいただき、最初はとても不安でした。でも役柄を深く知り、ご縁を感じることもあり、絶対にこの役を演じたいと思いました。その経験が『ちはやふる-めぐり-』に繋がったと感じる部分もあり、自分の人生が変わった作品です。いまでも愛してくださる方がいて、感想を言ってくださることもあり、本当に幸せです。俳優のお仕事を通して、作品を観た方から役名で呼んでもらえることもすごくうれしくて!自分ではなく、役の名前で覚えてもらえることが、その人物としてちゃんと届いたんだという、その役を生きられた証のようにも感じられて、お芝居をやるうえですごく励みになります」
取材・文/成田おり枝
