ビーバーボイスの秘訣は顔マネ!?『私がビーバーになる時』芳根京子&小手伸也が教えるアフレコ秘話
「見たことのない世界、感じたことのない体験を、どんどんしていきたい」(小手)
――猪突猛進なメイベルと、優しく穏やかなキング・ジョージは正反対のキャラクターですが、2人はどちらに近いですか?
小手「僕は完全にキング・ジョージですね。争い事がある時などは大体仲介役を任されますし、相手の言い分をちゃんと聞かないと怒ることができない面も似ている。調和が好きなところ、そして“優しくありたい”と思っているのもジョージの人間性、いやビーバー性に近しいものを感じます。とはいえ、ジョージほどは振り切れていない自分もわかっているので“そうでありたいな”と思いながらやっていました」
芳根「私もベースはキング・ジョージですが、メイベルの“あの感じ”もすごくわかる。メイベルになっちゃう時もある、みたいな感じですね。どっちのこともわかるし、どっちにも正義があることもわかるし、という感じです」
――さて、メイベルは大切な思い出の場所を守るために奮闘しますが、2人にとって失くしたくない大切な場所や思い出はありますか?
小手「あまりに普通すぎて恐縮ですが、やっぱり失くしたくないのは家族。父親としては、子どもの帰る場所は大事にしていかなければと思っています」
芳根「それ、とても大切ですよね」
小手「加えて仕事も」
芳根「それも大事ですよね」
小手「僕は(俳優の)仕事がない時期がとても長かったので、いまこうして仕事ができている幸せを強く感じています。いろんなことに挑戦し、見たことのない世界、感じたことのない体験を、どんどんしていきたいです。つまり、自分の場所を守りたいです」
芳根「私は、『朝ドラのヒロインです』と言われた、あの瞬間を忘れたくないです。あの瞬間を思い出すと、初心に戻れるというか。あの時以上に、いろんな感情が一気に押し寄せるなんてことは、人生でないんじゃないかと思うほどです。うれしくて、怖くて、喜びとプレッシャーと、なんの感情かも、なんの涙なのかもわからないまま、涙がワーっと出て。ちょっと疲れた時にあの瞬間を思い出すと『ダメダメ、ちゃんとやらなきゃ!』って思えるんです」
小手「そうだね、初心、忘るべからずだよね。忘れないようにしよう。僕は本作のオーディションに受かった時も、少し混乱してゾワッとしたよ(笑)。でも、そういう誠実な信念の先にはきっと寄り添ってくれる仲間がいる。本作はそういうことも強く感じさせてくれる作品だとも言えるね!」
取材・文/折田千鶴子
