當真あみ&嵐莉菜、夢追う少女に感涙『パリに咲くエトワール』完成披露で友情秘話も告白

當真あみ&嵐莉菜、夢追う少女に感涙『パリに咲くエトワール』完成披露で友情秘話も告白

オリジナル劇場アニメーション『パリに咲くエトワール』(3月13日公開)の完成披露試写会が2月26日に丸の内ピカデリーで行われ、當真あみ嵐莉菜早乙女太一、尾上松也、名塚佳織、谷口悟朗監督が出席した。

『パリに咲くエトワール』(3月13日公開)の完成披露試写会が行われた
『パリに咲くエトワール』(3月13日公開)の完成披露試写会が行われた

『ONE PIECE FILM RED』(22)や「コードギアス 反逆のルルーシュ」を手掛けた監督の谷口悟朗と『崖の上のポニョ』(08)、『魔女の宅急便』(89)など多くのスタジオジブリ作品のキャラクターデザインや原画を務めた近藤勝也が初めてタッグを組んだ本作。20世紀初頭、異国の地パリへと渡った画家を夢見る少女フジコと、ナギナタの名手ながらバレリーナになる憧れを抱く千鶴が、互いに支え合いながらまっすぐに夢を追いかける姿を描く。

この日は、エッフェル塔やオペラ座など、まるで作品の中に入り込んだような“20世紀初頭のパリ”が描かれたステージセットを背景にイベントが行われた。

主人公の少女・継田フジコ役を演じた當真あみ
主人公の少女・継田フジコ役を演じた當真あみ

主人公の少女・継田フジコ役を演じた當真は、台本を読んだ印象について「フジコという女の子は、ものすごくカッコいいなと思いました」と演じた役柄に愛情を傾けながら、「活発で明るい女の子。本人の持つエネルギーが、周りを取り込んでいけるような力を持った女の子。『私の近くにもこういう子がいたらいいな』と思いました」とにっこり。「大きなスクリーンからステキな映像、皆さんが吹き込んだ登場人物の声が聴こえてきて、最初のほうで涙がぱっと出そうになるくらい感動しました」と完成作の感想を語っていた。

園井千鶴役の嵐莉菜
園井千鶴役の嵐莉菜

園井千鶴役の嵐は、今回が声優初挑戦。「千鶴は一見、物静かで落ち着いた性格なんですが、ナギナタをやる時は人が変わったようにカッコいい姿が見える。千鶴の芯の強さに魅了されたり、夢を追い求める姿にも心を打たれました」と惚れ惚れ。

笑顔を見せ合った、當真あみと嵐莉菜
笑顔を見せ合った、當真あみと嵐莉菜

台本を読んだ時には「フジコと千鶴がどうやって友情を構築していくのか、演じるのも楽しみになった」とワクワクしたといい、「完成作を観る時には、自分の声がどう聴こえるかと気になっていたんですが、本当に映像がすばらしいので。自分の声がキャラクターに命を吹き込んだ瞬間に立ち会えるというのは、なかなかないこと。本当にうれしかったです」と充実感もたっぷり。當真と嵐は完成作を一緒に観たそうで、當真は「隣の席に座りながら『楽しみだけど、緊張するね』」と声を掛け合ったことを振り返りつつ、「いまでもよく連絡を取って、遊んだりしています」と演じたキャラクター同様に、嵐と友情が築けたことを喜んでいた。

個性豊かなキャラクターに息を吹き込んだ、早乙女太一と尾上松也
個性豊かなキャラクターに息を吹き込んだ、早乙女太一と尾上松也

早乙女、尾上、名塚は、2人の少女を取り巻く個性豊かなキャラクターを演じた。フジコが住むアパルトマンの住人、ジャンヌ役の名塚は「2人がとってもかわいい。2人を見ていると、いつの間にかこちらも笑顔になる」とフジコと千鶴の魅力に触れながら、「本当にすばらしい」と當真と嵐の演技を絶賛。「私が初めてのころは、こんなに上手にできなかった。本当にステキだなと思いました」と目尻を下げた。

ジャンヌ役の名塚佳織
ジャンヌ役の名塚佳織

谷口監督とは、ウタ役を演じた『ONE PIECE FILM RED』でもタッグを組んでいた名塚。「監督は資料をたくさんくださる。世界観がとてもよく伝わってきて、イメージがしやすい。アフレコは画や音が入っていない状態でやることも多いんですが、空間をしっかりと伝えてくださるので、自分がその世界に入ったような気持ちで演じることができる。監督とご一緒すると毎回、楽しいな、ワクワクするなと思う」としみじみ。松也は、早乙女が演じた青年、ルスランが推しキャラだと明かした。「太一くんがうまくて。途中まで、太一くんが演じていると気づかなかった。うまいなあ…と思って。悔しいなあ。教えてほしい」と希望を口にすると、早乙女は「うれしい」と照れ笑いをのぞかせていた。

またこの日は、フジコと千鶴が夢を叶えるために異国の地へと飛び立つことから、それぞれが「なにかを叶えるために、思い切って行動したこと」についてエピソードを発表するひと幕もあった。

“20世紀初頭のパリ”が描かれたステージセットを背景にイベントが行われた
“20世紀初頭のパリ”が描かれたステージセットを背景にイベントが行われた

當真は、「(出身地の)沖縄からほぼ出たことがないような生活だった。東京に出てきて、いろいろな違いを知った。もっと行ったことのない都道府県に行ってみたいと思って、昨年から一人旅をするようになった。最初は、移動や泊まる場所など『どうしたらいいんだろう』と迷うことはあったんですが、踏み出してみたらすごく楽しくて。あの時に動いてよかったなと思っています」と告白。「京都に行ったり、鳥取、島根を一泊二日でまわったり。栃木、秋田、青森など少しずつまわっています。全国制覇したいです」と意欲を見せた。

「なにかを叶えるために、思い切って行動したこと」を告白!
「なにかを叶えるために、思い切って行動したこと」を告白!

本作の「オーディションを受けたこと」だと回答した嵐は、「いつか声のお仕事をやってみたいというのは、外で言ったことのない夢だった。このチャンスを逃したら次はないかもしれないと感じていたので、オーディションのお話をいただいて、滑舌の動画を観たりといろいろとやってみました」と特訓の日々を回想。「オーディション本番では、人生でいままでにないくらい手が震えてしまって。台本が読めないくらいで…。反対の手で、その手を押さえたりして」と苦笑いを見せつつ、「その時は大変でしたが、こういう作品に出会わせていただいて、千鶴という役をいただけて光栄」と喜びをあふれさせていた。

ルスラン役の早乙女太一
ルスラン役の早乙女太一

「この間、フィンランドに行った」という早乙女は、「サウナが好きなんですが、フィンランドはサウナの本場なので。携帯で調べて、ひとりでバスに乗って行こうと思った。でもバスが来るんですが、全然停まらない。手をあげないと停まらないらしいんです。30分後くらいに、その土地の人がパッと来て、パッと手をあげたら、停まった」と無事に乗車できたと笑顔。

フジコの叔父である若林忠役の尾上松也
フジコの叔父である若林忠役の尾上松也

松也は「1月30日の誕生日で、41歳になった。41になるまで、自分で米を炊いたことがなかった」と切り出して周囲を驚かせ、「ある取材でお米の炊き方を教えてもらったので、思い切って土鍋を買いまして。41歳にして、ついに米を炊くという夢を叶えました。最近は毎日、米を炊くのが楽しみです。自分で炊いたお米は本当においしくて、びっくりする!」とご満悦の表情を見せた。名塚は「大学時代から、仲の良い友達が12人くらいいて。頻繁に会って遊ぶんですが、最近は半分以上がみんな母親になってきている。かなり大家族になってきたので、移動が大変。昨年の夏は初めて大型バスを借りて、バスで行くという旅をやってみました」とこれからも大型バスの旅を楽しみたいと計画していた。


本作に込めた想いを明かした谷口悟朗監督
本作に込めた想いを明かした谷口悟朗監督

谷口監督は「劇場のオリジナルとして作っていこうとした時に、いまふうにチート能力を入れるのかなど、いろいろいろと考えた果てに最終的に行き着いたのは、“普通のことを普通にやろう”ということ。普通のことを普通にやって、まっとうに作ったものにしか伝わらないものがあるはずだと思った」と本作に込めた想いを吐露。當真は「観る人に、勇気を届けるような作品。自分が出演している作品なのに、何回、涙が出たかわからないくらい、心を掴まれる瞬間がたくさんあった。皆さんにもエネルギーをもたらしてくれると思います」と温かなメッセージを送っていた。

取材・文/成田おり枝

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