第98回アカデミー賞ノミネートが発表!『罪人たち』が史上最多16部門で候補入り、『国宝』は“日本映画初”を達成
現地時間1月22日、第98回アカデミー賞のノミネートが発表。2部門でショートリスト(最終選考)入りを果たしていた『国宝』(公開中)が、日本映画として史上初めてメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされる快挙を達成。なお、国際長編映画賞では惜しくもノミネートには至らなかった。
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本年度から「キャスティング賞」が新設され、全部で24部門となったアカデミー賞。そのなかで最多ノミネートを獲得したのは、「ブラックパンサー」シリーズのライアン・クーグラー監督とマイケル・B・ジョーダンがタッグを組んだ『罪人たち』。
春シーズンに北米で公開され、社会現象級のヒットを記録すると共に、ホラージャンルとしては異例の高評価を集めた同作は、選考対象となりうる17部門のうち主演女優賞を除く16部門で候補入りを果たす大旋風。なお、16部門ノミネートは『イヴの総て』(50)、『タイタニック』(97)、『ラ・ラ・ランド』(16)が記録した14部門を抜き、アカデミー賞史上最多のノミネート数となる。
また、レオナルド・ディカプリオとポール・トーマス・アンダーソンがタッグを組んだ『ワン・バトル・アフター・アナザー』が12部門13ノミネートで続き、ティモシー・シャラメ主演のA24作品『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(3月13日公開)、ギレルモ・デル・トロ監督がゴシックホラーの古典を再映画化した『フランケンシュタイン』(Netflixにて配信中)、第78回カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した『センチメンタル・バリュー』(2月20日公開)が9部門で続いた。
他にも、昨年の第38回東京国際映画祭のクロージングを務めたクロエ・ジャオ監督の『ハムネット』(4月10日公開)は作品賞や監督賞、主演女優賞など8部門で候補入り。ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが長編映画では4度目のタッグを組んだ『ブゴニア』(2月13日公開)は、作品賞や主演女優賞など4部門にノミネートされている。
『国宝』の候補入りが期待されていた国際長編映画賞は、例年にも増して強力な作品が顔を揃える結果に。ノルウェー代表の『センチメンタル・バリュー』と、カンヌ国際映画祭で監督賞と男優賞に輝いたブラジル代表の『シークレット・エージェント』(2026年公開)の2作は、どちらも作品賞など主要部門に複数ノミネートされるなど存在感を発揮。
また、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作でフランス代表の『シンプル・アクシデント/偶然』(5月8日公開)は脚本賞でも候補入りを果たし、カンヌ国際映画祭の審査員賞受賞作であるスペイン代表の『Sirat(英題)』は録音賞にもノミネート。5作品中唯一、他部門にノミネートされていないチュニジア代表の『The Voice of Hind Rajab(英題)』は、第82回ヴェネチア国際映画祭で審査員大賞に輝いた作品だ。
同じく複数の日本映画がエントリーしていた長編アニメーション賞は、現在世界中でメガヒットを記録している『ズートピア2』(公開中)、サウンドトラックも話題を集めているNetflixアニメ『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』(Netflixにて配信中)のほか、ディズニー&ピクサーの『星つなぎのエリオ』、神戸生まれの作家アメリー・ノートンの自伝を原作にした『アメリと雨の物語』(3月20日公開)、アヌシー国際アニメーション映画祭長編映画部門グランプリに輝いた『ARCO/アルコ』(4月24日公開)がノミネートされた。
なお、スタジオ別のノミネート数では、『罪人たち』と『ワン・バトル・アフター・アナザー』、そして助演女優賞にエイミー・マディガンがノミネートされた『WEAPONS/ウェポンズ』を送りだしたワーナー・ブラザースが30(同社が配給を務めたApple製作作品の映画『F1(R)/エフワン』を含めると34)で最多。以下、NEONが18、Netflixが16、フォーカス・フィーチャーズが13、A24が11と続いている。
第98回アカデミー賞授賞式は、現地時間3月15日(日)/日本時間3月16日(月)に執り行われる。
