「この映画を観られてよかった」…ちぐはぐな父娘の“記憶”を辿る旅路を描く『旅の終わりのたからもの』に「ラストは涙が止まらない」

コラム

「この映画を観られてよかった」…ちぐはぐな父娘の“記憶”を辿る旅路を描く『旅の終わりのたからもの』に「ラストは涙が止まらない」

「お互いウザかったり心配だったりするけど、父と娘の旅は最悪で最高で、どんな旅よりも魂の記憶に刻まれます」

家族が命を落とした地であるポーランドに、怒りと苦々しさを抱いているルーシー
家族が命を落とした地であるポーランドに、怒りと苦々しさを抱いているルーシー[c] 2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS

ホロコーストを生き抜いた父親と、その後に生まれた娘。互いを想い合うからこそ、過去に起きた痛ましい家族の記憶には触れずに生きてきた。父娘がそれぞれに抱える想いを打ち明け心の傷を理解し合うことで、未来への一歩を踏みだす。そんな2人の姿をユーモアたっぷりで前向きに描いた本作は、観客の心をじんわりと温め、思わず笑顔になったという声が続出していた。

「国や時代が違っても、家族がお互いを思いやる気持ちは変わらないんだなと温かい気持ちになった」(30代・男性)
「想像もつかない体験をしてる父親のことをもっと知りたいと思うルーシーの優しさやキツさに、私自身も大好きな父親と重ねて号泣」(40代・女性)
「ルーシーは幼い頃から両親の痛みを見てそして感じ取っていたのだろうと想像して心がギュッとなりました」(50代・女性)
「父にとっては二度と戻りたくないポーランド。恐怖よりも娘の安全のために旅に同行したエデクが、家族に起きた悲惨な過去を語りたがらなかったのは、愛と優しさだったんだな」(30代・男性)
「気持ちいいくらい対照的な2人だからこそ、エンディングで改めて家族の想いが一つになるところが素敵に描かれていた」(40代・女性)

旅を通じて、初めてお互いに心の深い傷を理解しあっていく2人
旅を通じて、初めてお互いに心の深い傷を理解しあっていく2人[c] 2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS

「当時の悲惨さが薄れていくなか、後世に伝え、繰り返さないためにどうすればよいか考えていかねばならない」

父エデクだけでなく、娘のルーシーにとっても今回の旅は重要なものとなっていく
父エデクだけでなく、娘のルーシーにとっても今回の旅は重要なものとなっていくイラスト/辛酸なめ子

第二次世界大戦の終結から80年。しかし、今日まで戦争や差別がなくなることはなく、毎日のように人々の命が失われている。本作を通してポーランド、そして世界が経験してきた暗い時代を痛感すると共に、痛みを共有しながら前へと進む決意をしたルーシーとエデクのように、未来はよりよいものへと変えることができるはず。いまを生きる私たちに贈る本作のメッセージを多くの観客もしっかりと受け取っている。

「戦争を目の前で見てきた人たちが現役で、戦争の影を感じ取ることができた1991年といまの捉え方は全然違う。時間が経つことの重みを感じました」(40代・女性)
「実体験ではないことは想像が難しく、意図せず軽視されがちだけれど、一人一人が知ろうとすること、知ったことを想像力を働かせて考えることが大切だと改めて思いました」(30代・女性)
「時間が経って当時の悲惨さが薄れていくなか、なんらかの形で後世に伝え、繰り返さないためにどうすればよいかを考えていかねばならないと強く感じました」(50代・女性)
「現代でも形は違うけど他人を傷つける人はいると思っています。だからこそ自分はそうならないようにしたいし、限られた命を大切に生きたいです」(40代・女性)


父と娘の特別な旅を描く『旅の終わりのたからもの』は1月16日(金)公開!
父と娘の特別な旅を描く『旅の終わりのたからもの』は1月16日(金)公開![c] 2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS

家族の歴史をたどる旅を通して、どこか噛み合わない父娘が心の傷に向き合っていく姿をユーモラスかつ温かい眼差しで描く『旅の終わりのたからもの』。彼らが繰り広げる少し変わったポーランド旅について、辛酸なめ子は「お互いウザかったり心配だったりするけど、父と娘の旅は最悪で最高で、どんな旅よりも魂の記憶に刻まれます」とコメント。観客からも「父娘が初めてお互いを理解できた瞬間すごくグッときました。自分自身もいろいろと向き合わねば!と思えました」(30代・男性)や「感情移入できて応援したくなる父娘でした」(40代・男性)、「父娘であるがゆえに葛藤することもあるけど、最後はやっぱり家族は大事だと気づかされた」(30代・女性)などの声が寄せられている。クスッと笑えて、心がじんわりと温かくなる本作をぜひ劇場で楽しんでほしい。

構成・文/平尾嘉浩

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