湊かなえ原作&黒島結菜主演&瀬々敬久監督“罪と希望”のミステリー映画『未来』2026年5月公開決定!
人気作家、湊かなえの集大成と評される同名小説を黒島結菜主演で映画化した『未来』が2026年5月より公開されることが決定。あわせてティザービジュアル、特報が解禁された。
複雑な家庭環境で育ちながらも、教師になる夢を叶えた真唯子。彼女の教え子、章子のもとにある日、1通の手紙が届く。差出人は「20年後のわたし」。返事を書くことで、父の死や、心を閉ざした母との孤独な日々に耐えていた章子だが、母の恋人からの暴力、いじめ、そして信じがたい事実に追い詰められていく。絶望の果て、禁断の計画を立てる章子。そんな章子を救おうとする真唯子は、社会の理不尽さに押しつぶされそうになりながら、それでも手を差し伸べようとする。
『告白』(10)、『母性』(22)、『白ゆき姫殺人事件』(14)など、次々と映画化作品を生みだしてきた湊の同名小説。人間関係の闇や社会の矛盾を、容赦ない描写と巧みなストーリーテリングで、一級のミステリーとして紡いできたその手腕は、本作でも存分に発揮されている。7人に1人の子どもが貧困状態にあると言われているこんにちの日本。その現実の奥には、ネグレクト、ヤングケアラー、性暴力など、声をあげることすら難しい痛みが潜んでいる。そうした“見えない声”をすくい上げ、社会の片隅で押し殺されてきた現実を、スリリングで切実な物語として描き上げた傑作が、満を持してスクリーンに登場する。
メガホンをとったのは『ラーゲリより愛を込めて』(22)、『護られなかった者たちへ』(21)など、話題作を次々に送り出してきた瀬々敬久。社会の現実と人間の情を深く見つめ続けてきた名匠が、湊かなえの描く“罪と希望の物語”に新たな息を吹き込み、観る者に深い共感と問いを投げかける。湊かなえも、自身の作品が瀬々監督によって映画化されることについて「心から感激しました」とコメントし、「物語に込めた思いがすべてすくい上げられた内容、構成になっており、いち鑑賞者として感動し、泣きました」と最大限の賛辞を贈っている。
過酷な環境に置かれている教え子に手を差し伸べようとする教師、篠宮真唯子を演じる黒島。自身も複雑な過去を抱えながら、子どもたちに寄り添おうとする姿を繊細に体現した黒島は、「何度もつらく苦しい気持ちになりました。とてもハードな撮影のなか、子どもたちの熱く切実な思いを感じ、私はなにができるんだろうと日々考えていました」と明かす。
「未来のわたし」からの手紙を受け取る少女、佐伯章子を演じるのは、『渇水』(23)で多数の新人賞にノミネートされた山崎七海。次々に襲いかかる過酷な現実に呑み込まれそうになりながらも懸命に生きる章子を演じるにあたって、山崎は「どこかに同じような苦しみを抱えている人がいるのなら、私は章子という役を誰よりも責任をもって演じよう、と心から決意しました」と語る。
そんな章子の両親、佐伯良太、文乃夫妻を、共に『ラーゲリより愛を込めて』に続いて瀬々作品への参加となる松坂桃李と北川景子が演じ、物語の核心に関わる重要な役どころとして確かな存在感を放つ。松坂は、台本を読んだ時の印象を、「誰しもが抱えているかもしれない、『過去』と片づけられない傷や記憶。時に向き合い、寄り添い、許していこうとまた向き合う。そうやって人は一つの希望に辿り着くのかもしれません」と感じたと振り返る。また、北川は、「守りたいものも上手に守れない、自分のことも大切にできない、脆く壊れそうな文乃を演じることは容易くありませんでした」と撮影を思い起こしながら、「不幸な境遇にあって逃げ場のない子どもが、希望が持てるような作品になっていると思います」とコメントした。
さらに、真唯子の恋人、原田勇輝を坂東龍汰が、真唯子や章子の人生に大きな影響を与える樋口良太と森本真珠を、それぞれ細田佳央太、近藤華が演じる。坂東、細田、近藤に加え、瀬々敬久監督からのコメントも到着している。
あわせて特報映像とティザービジュアル3種も解禁となった。不安げにも、どこか清々しさも感じさせる表情の真唯子の表情から始まり、「この世界は狂ってます」というナレーションが重なる特報映像は、冒頭から不穏な空気に包まれている。「未来のわたし」から手紙を受け取った章子を襲う過酷な現実の数々。その送り主に向けて、「どうして私がこんな目に遭うのか、あんたが本物なら知ってるよね?」と憤りをぶつける章子の声が響く。やがて、章子がくだす決断とは?
ティザービジュアル3種は、それぞれが物語の異なる瞬間を切り取りながら、厳しい境遇に翻弄される濃密な人間ドラマの一端を描きだしている。1枚目は、章子の悲痛な叫びと「20年後のわたし」からの言葉が刻まれた、燃え焦げた便箋。物語の始まりと、運命の行方を予感させる1枚だ。2枚目は、真唯子の射貫くような真っ直ぐな眼差しが印象的なビジュアル。社会の理不尽さに向き合う彼女の覚悟を、静かな緊張感とともに写しだしている。3枚目は、ごくありふれた中学校の廊下を駆けていく少女の後ろ姿に、「親を殺すと決めました」という衝撃的なコピーが重なる。日常と非日常の対比が、ごく普通の少女が抱いた“禁断の決意”を際立たせる。
社会の陰に埋もれた痛みと、そこに差すかすかな光を描きながら、観る者の心を揺さぶる“罪と希望”のミステリー映画『未来』。続報にもぜひ期待していただきたい。
