内田英治監督&北川景子主演『ナイトフラワー』第38回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門公式出品決定
『ミッドナイトスワン』(20)で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた内田英治監督が原案、脚本、監督を手がけ、北川景子を主演に迎えて贈る最新作『ナイトフラワー』(11月28日公開)。このたび、本作が第38回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門に公式出品されることが決定。さらに、場面写真が解禁となった。
本作は、借金取りに追われながら東京へ逃げてきた母親が、2人の子どもの夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意し、危険な世界へと足を踏み入れていく衝撃のヒューマン・サスペンス。主人公となる母親、永島夏希を北川が演じるほか、夏希のボディガードとなる格闘家、芳井多摩恵役で森田望智、多摩恵の幼馴染、海役で佐久間大介、麻薬密売の元締めサトウ役でSUPER BEAVERのボーカル渋谷龍太らが出演し、脇を固めている。
このたび、10月27日(月)から11月5日(水)に開催される第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に本作が公式出品、ワールドプレミア上映されることが決定。ガラ・セレクション部門は、世界の国際映画祭で話題になった作品や、国際的に知られている巨匠の最新作、本国で大ヒットした娯楽映画などを取り扱う部門で、第35回では『イニシェリン島の精霊』(22)、第36回では『哀れなるものたち』(23)と、これまで国内外から多彩なジャンルの作品が選出されている。内田監督作品では、2015年開催の第28回に出品された『下衆の愛』(15)以来の公式招待となった。
さらに、場面写真は、子どもたちの未来を守るため、タッグを組んだ夏希と多摩恵が、幸せを求めて街を駆け抜ける瞬間を捉えたものから、昼は母親と格闘家、夜はドラッグの売人という全く別の顔が切り取られている。また、幼馴染の多摩恵に密かに思いを寄せる海と多摩恵のほのぼのとしたラーメン屋での一幕や、夜の街を仕切る麻薬密売の元締めのサトウと、麻薬密売のネタを追う元刑事の探偵、岩倉(渋川清彦)が、ただならぬ雰囲気でなにかを見つめるざわつきを覚えるカットも。それぞれの孤独が重なり、寄り添い、必死にこの世界を生き抜こうとする登場人物たちを描いた場面写真となっている。
本作は、第38回東京国際映画祭でどのような反響を呼ぶのだろうか?幸せを求めて暴走する、感涙のヒューマンサスペンスに期待が高まる。
文/鈴木レイヤ