劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』前作比115%のオープニング成績!『鬼滅』『コナン』に次ぐロケットスタート

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』前作比115%のオープニング成績!『鬼滅』『コナン』に次ぐロケットスタート

『国宝』が公開9週目にしてまたもや“前週超え”の成績を記録!

さて、3週連続で1位を達成した『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、この週末3日間で動員173万9600人、興収24億5700万円と、またしても3日間の成績とは思えない破格の数字を叩きだしている。

【写真を見る】『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』、公開3週目までの累計成績は『無限列車編』を上回る!
【写真を見る】『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』、公開3週目までの累計成績は『無限列車編』を上回る![c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

累計成績では動員が1255万8582人、興収が176億3955万7600円と、前作『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)の公開3週目末終了時点と比較しても動員では66万人ほど、興収では18億円ほど上回っている。そして早々に日本歴代興収ランキングのトップテン入り。まだまだ“旋風”は続いていく。

また公開9週目を迎えた『国宝』は、週末3日間で動員30万9000人、興収4億4100万円と、前週比109%の動員&105%の興収を記録して3位にランクイン。公開59日間の累計成績では動員604万人、興収85億円を突破し、こちらも日本歴代興収ランキングの78位(『世界の中心で、愛をさけぶ』とタイ)まで浮上している。

ディズニー&ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』は4位に初登場
ディズニー&ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』は4位に初登場[c]2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

4位には、ディズニー&ピクサーの最新作となる『星つなぎのエリオ』(公開中)が初登場。ひとりぼっちの少年エリオと、心優しいエイリアンの少年グロードンの冒険と友情を描いた同作は、初日から3日間で動員14万6000人、興収1億9200万円を記録。近年のピクサーの非続編タイトルである『マイ・エレメント』(23)のオープニング成績と比較すると57%のスタートとなった。

そしてランキングとは別に、先日まとめられた2025年上半期の邦画作品(2024年12月公開作品を含む)の興収上位10本にも簡単に触れることにしよう。トップはもちろん『名探偵コナン隻眼の残像(フラッシュバック)』で、『国宝』や『ファーストキス 1ST KISS』(25)など実写作品が6本も入る大健闘。特に10位の『366日』(25)まで、興収25億円を突破した邦画が上半期だけで二桁に乗ったのは初めてではないだろうか。上半期には洋画のヒット作も目立ち、この夏も映画館は大盛況。年明けに発表される2025年度の全国映画概況がいまから非常に楽しみになってくる。

実写邦画の快進撃が目立った2025年上半期。『国宝』は興収85億円に到達
実写邦画の快進撃が目立った2025年上半期。『国宝』は興収85億円に到達[c]吉田修一/朝日新聞出版 [c]2025映画「国宝」製作委員会

以下は、1~10位までのランキング(8月1日〜8月3日)
1位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
2位『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』
3位『国宝』
4位『星つなぎのエリオ』
5位『事故物件ゾク 恐い間取り』
6位『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
7位『仮面ライダーガヴ&ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー Wヒーロー夏映画2025』
8位映画『F1(R)/エフワン』
9位『木の上の軍隊』
10位『リロ&スティッチ』

今週末は、「ジュラシック」シリーズの新章となる『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(8月8日公開)、ホラー作家の背筋による同名小説を菅野美穂と赤楚衛二のダブル主演で実写映画化した『近畿地方のある場所について』(8月8日公開)、国民的アニメ「クレヨンしんちゃん」の映画シリーズ第32作『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』(8月8日公開)などが控えている。


文/久保田 和馬

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