殺人鬼ジェイソンの成長譚!『13日の金曜日 PART3』は“伝説”の幕開け【豆魚雷の「遊星からの物欲X」】
フィギュア紹介
『ジョーズ3』(83)や『悪魔の棲む家 PART3』(83)のように、シリーズ「3」作目にかこつけて3D作品として製作された本作は、奥行きを意識させる動きが盛り沢山。劇場公開時には、懐かしい青と赤のフィルムを貼り付けたアナグリフ方式の3D眼鏡をかけて観る作品でした。まずは、そんな特性を活かしたアイテムからご紹介!
カルチャーフライ
おもしろい!に重きを置いたカルチャーフライの、VHSパッケージを立体化する「3-Deep (スリーディープ)」シリーズに『13日の金曜日 PART3』がラインナップ。ポスタービジュアルを基に、カーテンに突き刺さるナイフやタイトルロゴに奥行きを持たせた楽しいスタチューです。
カーテンレールや水の滴るシャワーヘッドまでもが再現されており、キャッチコピーである「A New Dimension In Terror…」の文字もバッチリと。全高約19cm 幅約10.7cmと、実際のVHSケースとさして相違ないサイズなので、VHSコレクションの棚に入れて飾ってもいいでしょう。
メズコトイズ
メズコトイズの「ワン12コレクティブ」シリーズからは1/12スケールでアクションフィギュアに。28か所以上の可動域にファブリック素材の衣装、そしてやはりモリモリのオプションパーツが魅力的。斧、クリーバー、鉈、ナイフ、レンチ、ピッチフォーク、スピアガン、火かき棒と全ての凶器が付属し、劇中のどの殺人シーンをも再現することができます。マスクや頭部パーツも通常版とダメージ版の2種類が用意されており、斧をぶち込んで楽しむことも!
コトブキヤ
連載第4回でも触れたコトブキヤのARTFX。ホラーシリーズの礎として、レザーフェイスよりも先にジェイソンが1/6スケールでフィギュア化していたのでした。
異形の頭部に刻まれたしわやマスクとの隙間を極限まで捉え、穴からのぞくうつろな眼をも巧緻に再現。刺された右脚を引きずりながらも前進する、威圧感のある姿でのポージングがたまりません。納屋での最終決戦をイメージした台座には干し草が施され、クリスを追い詰める殺人鬼としての恐ろしさを遺憾なく発揮しています。凶器として鉈と斧が付属し、お好みで付け替えられるのもうれしいポイント!
ネカ
人間だれしも、一度は「ジェイソンになりた~い!」と思うことでしょう。そんなあなたの第一歩を応援するかのように、ネカからはホッケーマスクのレプリカがラインナップ。劇中の雰囲気を再現するべくウェザリング加工がなされており、飾るだけでもインテリアとして十分な存在感を放ちます。ゴムバンドが付属しているので、これを被って斧や鉈を片手にキャンプに赴くのも一興です。
そしてやはりアクションフィギュア。ネカのアルティメットシリーズから7インチアクションフィギュアも登場です。こちらもオプションパーツとしてすべての凶器が付属するほか、頭部パーツやマスクも通常版とダメージ版の2種類で、もちろん斧もぶち込み可。
そしてなによりパッケージがいい…!フロントに配置されたポスタービジュアルは、なんとレンチキュラー仕様によって疑似3Dに仕上がっているのです。25か所以上の可動域を有したフィギュア本体の遊び心地も非常によく、開けて遊ぶもよし、飾って眺めるもよしという、攻守共に完璧と言っても過言ではない逸品です。
そして、伝説は続いていく…
「13日の金曜日」シリーズは、殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズの成長譚という側面もあると思うので、キャラクターの観察に注力することで、また違った楽しみ方も出来ると思います。成長の結果、『ジェイソンX 13日の金曜日』(02)では宇宙にまで進出したりと、我々の想像を常に上回ってくれるのが頼もしい限りです!
先月25日に行われたサンディエゴ・コミコンでは、シリーズの権利者から新作映画の製作が進行中であることが明かされました。さらに、子ども時代のジェイソンを描く前日譚ドラマ「Crystal Lake」をA24が製作していることも報道されており、名実ともに“伝説”は続いていくのです。もちろん、新作公開にあわせたフィギュアの発売も願ってやみません。それではまた次回お会いしましょう!
文/サムゲタン市川(豆魚雷)
1995年創業の「キャラクターショップ」。株式会社Ampusが運営する実店舗(高円寺店)、およびショッピングサイトで洋画やアメコミ、ゲームを中心としたフィギュアなどを始め、「豆魚雷」でしか買えない限定商品やオリジナル商品を多く取り扱っている。
最新情報は公式サイトhttps://mamegyorai.jp/をご確認ください。

