バカリズム作品らしい個性派が集結!『ベートーヴェン捏造』西田尚美、市川紗椰、前野朋哉らが出演
<コメント>
●西田尚美(エレオノーレ・フォン・ヴェーゲラー役)
「ベートーヴェンもベートーヴェンなら、周りを取り巻く連中たちもなかなかの曲者ぞろいで、この役をこの方が…と想像しながら読んだバカリズムさんの脚本は相当おもしろかったです。遠藤憲一さんと久しぶりに夫婦役でご一緒できたこと、あの時代の扮装をして真面目にふざけたお芝居をしたことも貴重な体験でした。どう映画になるのかとても楽しみにしています」
●市川紗椰(ハリエット・リース役)
「クラシック音楽好きとして、少しでもかかわれてとても光栄です。この芸術家をあの役者さんが演じるの!?あの芸術家がバカリズムさんのフィルターを通したらどうなるの!?なんていろいろと想像するだけでワクワクしました。実は今回の映画のお話をいただいた少し前に、偶然ラジオでリースの作品を流したばかりだったので、勝手にプチ運命的なつながりを感じました(笑)。妻のハリエットの事はその段階では存じ上げてませんでしたが。リースとシンドラーの絶妙に気まずいやり取りと、ハリエットの19世紀アンティークのドレスやブラウスにも注目して欲しいです」
●安井順平(ベルリン王立図書館音楽部門責任者ジークフリート・ヴィルヘルム・デーン役)
「疲れた心に、そっと肌を撫でてくれる風のような、そんな物語。きっと何年経っても、その時々の心地よい風として、寄り添い続けてくれる思い出深い作品になりました。というのはウソ。真実は、思い出どころか一瞬で撮影が終わったということと、山田裕貴とキャッキャしてたことと、私が演じたベルリン王立図書館の責任者ジークフリート・ヴィルヘルム・デーンは実在の人物だということ。そう、この作品は『真実』と『嘘』の物語だ」
●泉澤祐希(セイヤーの友人役)
「最初、19世紀のウィーンの人々を日本人がどうやるのか、想像できなかったので、戸惑いました。染谷将太さんは前から一緒にお芝居をしてみたかったので、なんてことない会話のシーンではありましたが、ご一緒できて楽しかったです。映画『ウェディング・ハイ』で、バカリズムさんオリジナル脚本で参加した際にも感じましたが、独特なリズムと台詞で、テンポ良く進んでいく印象があり、今回も同様におもしろい1シーン1シーンを積み重ねて、どう1本の映画になっているのか、個人的にも楽しみです」
●前野朋哉(劇場スタッフ役)
「撮影の日、『ベートーヴェン捏造』現場から『ホットスポット』現場へとはしごする、まさかの 1日2作品バカリズムさんの脚本作品に出演という稀有な経験をさせていただき、なんか少し誇らしい気持ちでした。撮影では、古田新太さん演じるベートーヴェンを、真剣に汚していくスタッフさんたちが印象的で、古田さんはフケとか糸くずをたくさん付けられて、ポケットにゴミまで入れられたりしていました。そんな状況でも『冷蔵庫に塩辛あるから食べてー』と気さくに誘っていただき癒されました。山田裕貴さんの熱量を帯びたシンドラーとベートーヴェンの絡み合いを間近で見てましたが、なんていうか、そこには知らない宇宙が生まれていました。この作品、おもしろくなります!」
文/平尾嘉浩