バカリズム作品らしい個性派が集結!『ベートーヴェン捏造』西田尚美、市川紗椰、前野朋哉らが出演
19世紀ウィーンで巻き起こる音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った歴史ノンフィクションを日本で映画化した『ベートーヴェン捏造』(9月12日公開)。本作の第四弾追加キャストが解禁となった。
偉大なる天才音楽家、ベートーヴェン。誰もが知るそのイメージは、秘書による“でっちあげ”だった。耳が聞こえないという難病に打ち克ち、歴史に刻まれる数多くの名曲を遺した聖なる孤高の天才ベートーヴェン。しかし、実際の彼は、下品で小汚いおじさんだった。世の中に伝わる崇高なイメージを“捏造”したのは、彼の忠実なる秘書シンドラー。憧れのベートーヴェンを絶対に守るという使命感から、彼の死後、見事に“下品で小汚いおじさん=真実”から“聖なる天才音楽家=嘘”に仕立て上げる。シンドラーはどうやって真実を嘘で塗り替えたのか。果たしてその嘘はバレるのかバレないのか。
バカリズムが脚本を務め、『かくかくしかじか』(25)の関和亮監督との最強タッグで、ベートーヴェンと彼への愛が重過ぎる忠実なる秘書シンドラーを取り巻く物語が紡がれる。シンドラーを演じるのは山田裕貴、シンドラーから熱烈に敬愛されるベートーヴェン役に古田新太が扮する。
今回解禁されるキャストは、いずれもドラマ、映画、舞台で見ない日が無い名優たち。2024年の映画出演本数が6本と幅広い活躍を見せる西田尚美は、遠藤憲一演じるベートーヴェンの友人であるフランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラーの妻、エレオノーレ役で出演。ベートーヴェンの初恋の女性とも言われているエレオノーレを演じた西田は、「遠藤憲一さんと久しぶりに夫婦役でご一緒できたこと、あの時代の扮装をして真面目にふざけたお芝居をしたことも貴重な体験でした」とコメントしている。
ベートーヴェンの愛弟子で、シンドラーが嫉妬心を抱くフェルディナント・リースの妻、ハリエット役にはモデル、ナレーターなどマルチに活躍し、クラシック音楽をテーマにしたラジオ番組「×(かける)クラシック」でMCを務めるなどクラシックに造詣が深い市川紗椰。ベートーヴェンの死後、シンドラーが遺品や資料などの寄贈を相談し、のちにクラシック界の大スキャンダルに大きな影響を与えることになるベルリン王立図書館音楽部門責任者のデーン役には「地面師たち」、「キャスター」の安井順平。染谷将太演じるシンドラーに疑惑を抱くアメリカ人ジャーナリスト、セイヤーの友人役には『サバカン SABAKAN』(22)、『ゴールデンカムイ』(24)の泉澤祐希がキャスティングされている。泉澤はバカリズム脚本の『ウェディング・ハイ』(22)にも出演しており、今回もバカリズム作品独特のユーモアを支えている。
さらに、シンドラーとベートーヴェンの“運命的な出会い”のきっかけを作る劇場スタッフ役を「ブラッシュアップライフ」、「ホットスポット」にも出演したバカリズム作品の常連、前野朋哉が務めるという。バカリズム作品だからこそ実現した個性派キャストたちの演技合戦にも注目してほしい。
『ベートーヴェン捏造』は大型LEDディスプレイに背景3DCGを表示し、その前で被写体を撮影する最先端技術を駆使したバーチャルプロダクションでの撮影を実施。リアルなロケーションのようにバーチャル背景を活用して撮影することで、日本に居ながらにして19世紀のウィーンの世界を再現したという。そして、劇中ではベートーヴェンの珠玉の名曲を惜しみなく使用。リアルな映像×ベートーヴェンの楽曲によって生みだされる、まったく新しい映画体験を劇場で体感してほしい。