“わずか4日間”で日本歴代興収ランキング100位入り目前!『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が興収73億円超えで、『無限列車編』を上回る特大ヒットスタート
『遠井さんは青春したい!』が初登場!『名探偵コナン』がとうとう記録達成
さて、2位以下の作品が『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』に途方もない大差をつけられたことはいうまでもないが、いったいどの程度まで食い下がることができたのかは注目しておきたいところ。
先週まで4週連続でトップを守り抜いてきた吉沢亮主演の『国宝』(公開中)は2位に。この週末3日間の動員は34万6000人、興収5億1000万円と、『無限城編』の公開によって大幅に上映スクリーンや座席シェアが減少したにもかかわらず、前週比85%の成績を保つことに成功。まだまだ公開初週末との対比で動員・興収ともに140%超えを維持している。
祝日までの公開46日間の累計成績は動員486万5642人&興収68億5464万9900円。『無限城編』にはあっさりと抜き去れられてしまったが、その影響をほとんど受けていない唯一の作品といってもいいのではないだろうか。さらに9月に行われるトロント国際映画祭のSpecial Presentation部門への正式出品が決定しており、“鬼滅旋風”が始まっても“国宝旋風”は続いていきそうだ。
前週2位で初登場を果たした『スーパーマン』(公開中)も順位をひとつ落として3位となり、この週末3日間で動員8万8000人、興収1億4200万円を記録。累計成績は動員47万人&興収7億5300万円となっている。また、公開7週目で5位にランクインしたディズニーの実写版『リロ&スティッチ』(公開中)は累計成績で動員218万人&興収30億円を突破。オリジナルのアニメ版が記録した興収29億1000万円を超えてきた。
新作タイトルでは、動画クリエイターで“すとぷり”のメンバーであるジェルが原作と製作総指揮を務め、『映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(19)や『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』(24)のまんきゅう監督がメガホンをとった『遠井さんは青春したい!「バカとスマホとロマンスと」あのショート動画がついにアニメ映画化www』(公開中)が7位に初登場。初日から4日間で累計興収1億2000万円を突破している。
また、この週末から4DX版での上映がスタートし上映劇場も拡大した『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』(公開中)が、公開11週目にしてトップテン圏内に返り咲き。先週トップテン入りを果たした『KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ』(公開中)は、ひとつ順位を押し上げて9位にランクインしている。
そして、4月に公開され現在も上映が続いている『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(公開中)が、7月16日にようやく累計動員1000万人の大台に到達。2年連続での動員1000万人超えの快挙を成し遂げ、現時点での累計興収は、日本歴代興収ランキング17位に入る145億4000万円となっている。
以下は、1~10位までのランキング(7月18日〜7月20日)
1位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
2位『国宝』
3位『スーパーマン』
4位映画『F1(R)/エフワン』
5位『リロ&スティッチ』
6位『ドールハウス』
7位『遠井さんは青春したい!「バカとスマホとロマンスと」あのショート動画がついにアニメ映画化www』
8位『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
9位『KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ』
10位『フロントライン』
今週末は、松原タニシの著書を原作としたホラー映画シリーズの第2弾『事故物件ゾク 恐い間取り』(7月25日公開)、マーベル・シネマティック・ユニバースの最新作にして歴史あるヒーローチームの活躍が描かれる『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(7月25日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬