近畿地方の“ある場所”は実在した…!?選ばれし者たちが導かれた、不穏な建物の正体とは
発行部数70万部を突破した背筋によるホラー小説を、菅野美穂、赤楚衛二をW主演に迎えて映画化した『近畿地方のある場所について』(8月8日公開)。過去の未解決事件や怪現象の数々が、やがて近畿地方のある場所へとつながる未体験ミステリー=“場所ミス”だ。
7月16日には、【報告書】から“近畿地方のある場所”を導き出さないと会場がわからないという前代未聞のプレミア上映が行われ、開催前からその謎解きの難解さから大きな反響を呼んでいた。そこでMOVIE WALKER PRESSでは、近畿地方で実施されたこのイベント会場へ潜入!“ある場所”とはいったいどんな場所であったのか?現地レポートをお届けしたい。
近畿地方の“ある場所”に潜入。ここが本当にプレミア会場なのか…?
“ある場所”があるのは、大阪市の木津川河口近く。「クリエイティブセンター大阪 (CCO)」というイベントスペースだ。この答えを導き出すには、【報告書】に載っている3つのインタビュー文の「文字数が118文字」ということに気づかなければならなく、これが元素の数と一致していることを利用して、会場がCCOであることが突き止めることができる。正直難しすぎて見つけられるわけがないだろ…と思ってしまうのだが、この謎解きは予想を上回るたくさんの正解者がいたそう。そのなかで幸運な88名が世界一早く『近畿地方のある場所について』を観ることができるのだという。
早速地図アプリを駆使して現地にたどり着くと、赤い文字で「CCO」と書かれたなにやら不穏な建物が。本当にこんなところでイベントをやるのか?と疑問に思ってしまうが、入口には大量の絵が描かれており、かなり古い建物であると確認できることから、【報告書】のインタビュー内容と一致する。どうやらここで間違いないようだ。
意を決して施設の中を進んでいくと、灯りに照らされた倉庫のような建物が見えてくる。もともとここは造船所跡地だったそうで、敷地内がかなり広くて暗い。本作の最速上映という華やかなイベントが行われているはずなのに、なにやら怪しげな雰囲気を醸し出している。確かにここなら怪現象も起こり得るかもしれない…と不穏な考えに襲われてしまう。
建物の中に入ると、イベント参加者のみなさんはちょうど映画鑑賞の真っ只中。そこで上映前に行われたイベントを終えたばかりの菅野美穂と赤楚衛二に直撃取材を決行!この場所でプレミア上映が行われることについて感想を聞くと、菅野は「無機質な灰色の建物で、ホラー映画の試写会をするのにすごい良い場所で、かなり凝ってるなと」とコメント。一方の赤楚も「映画館で実施すると思っていたので、まさかライブ会場でやると思っていなくて新鮮でした」と話し、主演キャストすら想像しえなかった様子だ。
また、7月29日(火)には“東京のある場所”にてミステリーバスツアーが開催されるなど、さらに前代未聞な取り組みが行われる本作。W主演の2人に最も驚いた施策を聞くと、赤楚は「今回の謎解き企画は問題が難しすぎて、プレミアイベントをやるはずなのに、こんなに解かせる気がないのは衝撃でした」と説明。続けて菅野は、4月4日の午後4時44分と不吉な日時に公開された「見てはいけない動画」だと明かし、「初めて観た時に『うわすごいもの観た…』と思いました。一緒に観ていた赤楚さんと目を合わせながら、『やばいね…』と無言で語り合ったのを覚えています」と、その衝撃を振り返っていた。