「『ベスト・キッド』を愛したすべての人へのラブレター」ラルフ・マッチオ、ジャッキー・チェンらが語る、シリーズ最新作への熱い想い

「『ベスト・キッド』を愛したすべての人へのラブレター」ラルフ・マッチオ、ジャッキー・チェンらが語る、シリーズ最新作への熱い想い

1980年代に世界中で大ヒットを記録した「ベスト・キッド」シリーズと、そのリメイク版である『ベスト・キッド』(10)。このふたつのストーリーが時代を超えて交差するシリーズ最新作『ベスト・キッド:レジェンズ』が8月29日(金)より公開。このたび本作から、キャスト・製作陣のコメントを独占入手した。

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『ロッキー』(76)でアカデミー賞監督賞を受賞したジョン・G・アヴィルドセン監督がメガホンをとったシリーズ第1作『ベスト・キッド』(84)は、ラルフ・マッチオ演じるいじめられっ子の高校生ダニエル・ラルーソーが、ノリユキ・パット・モリタ演じる空手の達人ミスター・ミヤギに教えを乞い、成長していく姿を描いた青春映画。同年の北米年間興収第4位に入る大ヒットを記録しポップカルチャーの象徴となるなど、単なる青春映画の枠を超えて社会現象を巻き起こした。

その後シリーズ化され、2010年にはジェイデン・スミスとジャッキー・チェンの共演のもと、題材をカンフーに置き換えたリメイク映画が公開。さらに2018年からはマッチオ自らエグゼクティブ・プロデューサーを務め、大人になったダニエルが往年のライバルと対峙しながら“ミヤギ道カラテ”の教えを次世代へと繋ぐ続編ドラマシリーズ「コブラ会」がスタート。全6シーズンまで展開し、プライムタイム・エミー賞にノミネートされるなど高評価を獲得。往年のシリーズファンはもちろんのこと、新たな世代の心を掴むことに。

ニューヨークに移住した17歳のリーは、ハン師匠とダニエルの力を借りて格闘大会へ
ニューヨークに移住した17歳のリーは、ハン師匠とダニエルの力を借りて格闘大会へ

そして今作では、このシリーズを象徴する存在であるマッチオとジャッキーが、それぞれダニエルと“カンフーの師匠”ミスター・ハンとしてスクリーンにカムバック。北京でハンからカンフーの指導を受けていた17歳の高校生リー(ベン・ウォン)。ニューヨークに移住した彼は、そこで格闘トーナメントの絶対王者の恨みを買い、大切な人たちを守るために戦うことを決意。ハンとダニエルの力を借り、“真のファイター”として究極の格闘大会へと挑んでいく。

“アクション界の至宝”であるジャッキーと初共演を果たしたマッチオは、「芸術家としてもエンターテイナーとしても、彼には本当に尊敬の念を抱いています」と最大級の賛辞を送る。「どの分野でも彼はまさにレジェンド。ひとつひとつのテイクに本当にこだわっていて、特にアクションシーンではいつも全力。『違う、こうやるんだ!』と言われ、僕はただ『はい、わかりました!』と従っていました」。一方でジャッキーは、マッチオについて「映画になにが必要かをしっかりわかっている。最初から息がぴったり合っていました」と、2人の化学反応への期待をあおる。


『ベスト・キッド:レジェンズ』は8月29日(金)より公開!
『ベスト・キッド:レジェンズ』は8月29日(金)より公開!

また、メガホンをとったジョナサン・エントウィッスル監督は「この二つの世界を一つにできることに胸が高なっています。この物語の本質は、世界の融合です。二つの枝が一つの木になるように」と明かし、プロデューサーのカレン・ローゼンフェルトも「過去の『ベスト・キッド』を観たことがない方でも楽しめる独立した作品でありながら、オリジナルを愛したすべての人へのラブレターにもなっています」と本シリーズへの熱い想いを語っている。

少年時代のダニエルがミスター・ミヤギから受け取った教えと魂が、40年の時を超えてハン師匠の哲学と融合し、いま一人の若き天才リーへと受け継がれていく。あらゆる垣根を超えて“新たな伝説”が生まれる瞬間を、是非ともスクリーンで目撃してほしい。

文/久保田 和馬

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