『パスト ライブス/再会』のグレタ・リーが監督デビュー!“ブラム・ストーカー賞”受賞のサイコホラー小説をサーチライトが映画化
『パスト ライブス/再会』(23)でゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)やインディペンデント・スピリット賞主演女優賞など複数の映画賞にノミネートされたグレタ・リーが、サーチライト・ピクチャーズ製作の新作映画で監督デビューを飾ることがわかった。「The Hollywood Reporter」など複数メディアが報じている。
原作となるのは、アメリカ版「VOGUE」のシニア編集者だったモニカ・キムが昨年6月に発表した小説「The Eyes are the Best Part」。ロサンゼルスを舞台に、韓国系アメリカ人の女性の視点から、崩壊していく家族と女性シリアルキラーを描くサイコホラーで、アジア人へのレイシズム批判やフェミニズムをホラージャンルと絡める独創的な作風で高評価を獲得。ホラー作家協会が選出する「ブラム・ストーカー賞」ではFirst Nobel部門の最優秀賞を受賞した。
この映画化プロジェクトには、原作者であるキムが製作総指揮として参加し、リーは監督と脚本を兼任。また、『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』(22)を手掛けたマット・ジャクソンや、『フェアウェル』(19)で監督を務めたルル・ワンと同作のプロデューサーだったダニエレ・テイト・メリアらがプロデューサーとして名を連ねている。
『トロン:アレス』(10月10日公開)やキャスリン・ビグロー監督の『House of Dynamite』(10月24日よりNetflix配信)など複数の話題作が公開を控えているリーは、現在ルイ・レテリエ監督によるNetflix映画『11817』の撮影期間中。「The Eyes are the Best Part」のプロジェクトも近いうちに本格的に始動することだろう。続報に注目していきたい。
文/久保田 和馬