新進気鋭のアーティスト、甲田まひるに『ババンババンバンバンパイア』の挿入歌「ナツロス」制作秘話を直撃!「結構ぶっ飛んだ曲になったと思います」
「『ナツロス』が違和感ないくらい、ほかの曲もぶっ飛んでいて驚きました」
甲田のこだわりは楽曲だけでなく、「浴衣をモチーフに、ルイ・ヴィトンと村上隆さんのコラボのようなデザインをイメージした」というジャケット写真の衣装などにも発揮されている。かわいさ満点の“おしゃれバンパイア”に扮した姿は必見。また、UDOが監督した「ナツロス」のミュージックビデオでは、3人組ダンスグループのパワーパフボーイズが振付けを担当しており、銭湯と夏祭りのセットをバックに踊るキャッチーな映像もチェックしてみてほしい。最後に、甲田が感じた『ババンババンバンバンパイア』の見どころと、甲田自身の今後の展望について教えてもらった。
「劇中では、私の挿入歌以外にも、バンパイアハンターの坂本がラップを歌いながら登場したり、キャストの皆さんがそれぞれの劇中歌を歌っているんです。『ナツロス』も結構ぶっ飛んだ曲になったと思っているのですが、違和感がないくらい、ほかの楽曲もぶっ飛んでいて驚きました。どの劇中歌もすごく凝っていて、そういう意味では音楽感度の高い映画でもあるから、音楽好きの方にも刺さるんじゃないでしょうか。あんなにラップがあって、しかもキャストが歌っている映画ってほかにはないと思います。監督の挑戦する姿勢にも共感しましたし、そういう作品に携われたことがすごくうれしいです!」。
「自分主導でプロジェクトを動かして、やりたいことをどんどん実現していきたい」
個人的な展望として、まずは自身がオーガナイズし、7月18日(金)に東京の代官山で開催されるオールナイトイベントを成功させることを第一の目標としていると話す。「5月にリリースしたEP『HOME PARTY』に付随したイベントで、『ナツロス』に掛けて言うなら、私版の“夏祭り”みたいなイメージです(笑)。今後は自分主導でプロジェクトを動かしていくスタイルで、やりたいことをどんどん実現していきたい。そしてゆくゆくは最近日本にも初上陸したLAの『ランディーズドーナツ』のようなアメリカンスタイルのドーナツ屋さんをオープンするのが夢です!」と語気を強め、意外な夢についても明かしてくれた。
J-POPとヒップホップ、令和と平成、ファッションと音楽、マンガと映画、そして甲田と浜崎監督の化学反応によって誕生した挿入歌「ナツロス」にも耳を傾けながら、今夏は映画『ババンババンバンバンパイア』を存分に楽しんでほしい。
取材・文/榑林史章