大人になったいまこそ観てほしい!声優陣、衣装、絆――25年経っても色あせない、『劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード』の魅力

コラム

大人になったいまこそ観てほしい!声優陣、衣装、絆――25年経っても色あせない、『劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード』の魅力

平成前期、1999年から2000年にかけて子どもたちを毎週ワクワクさせてくれた名作アニメ「カードキャプターさくら」を覚えているだろうか。アニメの放送から約25年、最新シリーズである「クリアカード編」からもすでに約7年が経っているわけだが、いまなお本作のグッズ展開やイベント開催も定期的に実施され、日本のみならず世界中で根強く愛される作品となっている。

そして今回、「カードキャプターさくら」シリーズの映画第2弾となる『劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード』(00)が公開から25周年を迎えたことを記念し、劇場で再上映中だ。本稿では、「カードキャプターさくら」シリーズの魅力を振り返りながら、大人になったいまだからこそ劇場でもう一度観たくなる『封印されたカード』の見どころを再確認していく。

※本記事はネタバレに該当する要素を含みます。未見の方はご注意ください。

懐かしいあの頃の物語を思いだす「カードキャプターさくら」

6年生に進級したさくらに、あるはずのない新たなクロウカードの脅威が迫る『劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード』
6年生に進級したさくらに、あるはずのない新たなクロウカードの脅威が迫る『劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード』[c] CLAMP・ST・講談社/劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード製作委員会

「カードキャプターさくら」といえば、NHK教育テレビで1999年から「クロウカード編」が、2000年後半に「さくらカード編」が放送され大ヒットしたアニメだ。原作は1996年から2000年にかけて少女漫画雑誌「なかよし」で連載された、創作集団CLAMPが手掛けた同名の少女漫画。2016~2023年には連載開始20周年を記念した新章「クリアカード編」が同じく「なかよし」で連載され、2018年にアニメ化されている。

物語は友枝小学校に通う4年生、木之本桜(声:丹下桜、以下さくら)が、ある日、家の地下で光り輝く本に封印されていた不思議なカード「クロウカード」を解き放ってしまうことから始まる。町中に散らばったクロウカードを回収するため、同じく本から現れた封印の獣ケルベロス(声:久川綾/小野坂昌也、以下ケロちゃん)により“カードキャプター”になったさくら。親友の大道寺知世(声:岩男潤子)や、香港からの転校生である李小狼(声:くまいもとこ)と力を合わせ、クロウカードの回収と事件の解決に奮闘する。そして物語は、「クロウカード編」のあとに起こる新たな事件を描く「さくらカード編」、友枝中学校に進学したさくらが「クリアカード」と出会う「クリアカード編」へと続いていく。

まず、なんと言っても本作を彩った声優陣が超豪華!親友の大道寺知世役の岩男潤子、李小狼役のくまいもとこをはじめ、ケロちゃん役で流暢な関西弁を披露した久川綾や小野坂昌也。イケメンな兄、桃矢を関智一が、桃矢の親友、雪兎を緒方恵美が演じているなど、いまも昔も声優ファンにはたまらない作品だ。なかでもさくら役の声優、丹下桜のハマり役っぷりは忘れてはいけない。「はにゃーん」や「ほえ~」が口癖のさくらを、自然なかわいさで演じきった彼女にときめいてしまったという人は男女問わず多いだろう。


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