キム・ゴウン&ノ・サンヒョンに直撃インタビュー!『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』で築いた特別な絆「撮影中のすべての瞬間が幸せでした」

キム・ゴウン&ノ・サンヒョンに直撃インタビュー!『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』で築いた特別な絆「撮影中のすべての瞬間が幸せでした」

パク・サンヨンのベストセラー小説を原作に、20歳で出会って唯一無二の関係を育む2人が過ごす13年をつづった『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』がいよいよ本日から公開中だ。前作『破墓/パミョ』(24)とは打って変わった自然体の演技で自由奔放なジェヒに扮したキム・ゴウン、孤独なゲイの青年フンス役で注目度が急上昇したノ・サンヒョンのケミストリーが大きな見どころの一つだ。日本公開を前に来日し、舞台挨拶でMCを務めた上白石萌音との掛け合いも話題を呼んだ2人に話を聞いた。

「20代のジェヒが抱えていた“不安”にすごく共感しました」(キム・ゴウン)

インタビュー中もジェヒとフンスのような和やかな雰囲気だったキム・ゴウンとノ・サンヒョン
インタビュー中もジェヒとフンスのような和やかな雰囲気だったキム・ゴウンとノ・サンヒョン撮影/植村忠透

――『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』では、周囲になじめないジェヒとフンスがお互いを発見し、かけがえのない存在となっていきます。2人の関係をどのようにとらえていましたか?

キム・ゴウン「脚本を読んだ時、2人の関係がとてもうらやましかったので、他の人たちにも『うらやましい』と思ってもらえるように演じたいと思いました。仮に2人が殴り合っていても、『結局は仲がいいんだよね』と見えるようにしたかったんです。韓国には『夫婦喧嘩は刀で水を切るようなもの(だから、すぐに自然に収まる)』ということわざがありますが、そんな関係性がうまく伝わるといいなと考えながら演じました」

ノ・サンヒョン「フンスはかなり閉鎖的な人物です。(ゲイであるという)秘密を誰にも話すことができず、母親にも受け入れてもらえないまま生きてきて、学校で友達といても心を閉ざしています。そんな彼の世界に、呼吸できるような穴を開けてくれた唯一の存在がジェヒです。そのためとても親しくなり、ソウルメイトのように、すべてを共有できる特別な関係になりました。ジェヒといる時は、より自分らしく、自由に、正直になれる、そんな関係ですね」

自由奔放なジェヒと孤独を抱えて生きるフンス
自由奔放なジェヒと孤独を抱えて生きるフンス[c] 2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP. ALL RIGHTS RESERVED.

――ジェヒとフンスは、大学では「変わり者」と見られ、2人でいる時は夜ごとクラブに通う「遊び人」にも見えますが、実はかなり複雑で、外からは見えにくい感情を持ったキャラクターです。共感したところ、あるいは理解が難しかったところはありますか?

キム・ゴウン「20代のジェヒが抱えていた“不安”にすごく共感しました。ジェヒという人物は自由奔放で、恋愛をする時もすごく率直に見えるけれど、実はとても防御的な人なんです。傷つくことを恐れているし、自分自身を愛することができず、本当に望んでいるのがなんなのかもわかっていない。それを探しながら成長していく姿に集中しようと思いました。ジェヒについて理解できなかったのは、『男を見る目がない!』ということ。演じながらものすごく腹が立ちました(笑)」

ノ・サンヒョン「本当に『男を見る目を磨け!』と言いたくなりますよね。一方で、フンスが自分の友達だったら、勇気を出して自分の人生を一生懸命生きなさいと言ってあげたい」

フンスの前では自らの弱さをさらけ出すジェヒ
フンスの前では自らの弱さをさらけ出すジェヒ[c] 2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP. ALL RIGHTS RESERVED.


キム・ゴウン「ジェヒって、“ふり”ばっかりしてる子なんです。なにかあっても、『たいしたことない』みたいに軽い口調で話しながら、平気なふりをするじゃないですか。そういう人には『ほんとの気持ちは違うでしょ』という一言が必要なのかもしれない。フンスには『あなた自身の準備ができるまで、なにもプレッシャーに思う必要はないんだよ』と言ってあげたいです」


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