キム・ゴウンへの愛が爆発!トレンディエンジェル斎藤司が語る、『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』が尊い理由
「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」、『破墓/パミョ』(24)のキム・ゴウン、「Pachinko パチンコ」のノ・サンヒョンが共演し、『女は冷たい嘘をつく』(16)のイ・オニ監督がメガホンをとった『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』(6月13日公開)。本作は、他人の目を気にせず自由奔放に生きるジェヒ(キム・ゴウン)と、ゲイであることを隠し、孤独に生きるフンス(ノ・サンヒョン)という、正反対の2人が出会い、20代前半から30代前半にかけての人生のかけがえのない時間を、唯一無二の友人として共に過ごしながら、“自分らしい生き方”を模索していく物語を描く。K-POPや韓国カルチャーに造詣が深いことで知られ、キム・ゴウンの大ファンでもあるお笑い芸人・トレンディエンジェル斎藤司が、一足先に本作を試写で鑑賞。本作の見どころと韓国映画の魅力、キム・ゴウンへの愛を語り尽くす!
「体中の汁という汁が一気にブワッと…(笑) 気づいたら泣いていました」
てっきり「ぺっぺっぺー!斎藤さんだぞっ!」とテンション高めに語り出すかと思いきや、本作を試写で観た感想について、「とにかく、気づいたら泣いていました」と、落ち着いたトーンで語り始めた斎藤。
自分を抑えず、ありのままに生きるジェヒの姿を「美しいな、魅力的だなと感じた」という斎藤。傍から見れば破天荒な生き方をしているかのように思える斎藤だが、「僕もフンスのように、環境や様々なしがらみに強く縛られていたことに気づきました。もっと言いたいことを言って、自分の意思を強く主張すればよかった」と、これまでの自分の人生を振り返るきっかけになったと明かす。
「僕自身は、つい“人当たりの良さ”みたいなものを優先してしまうところもあって。家族にも、親にも、相方や周りの友だちに対しても、普段から全然本音で話せていない。自分らしく生きられていないなって。映画を観ながらハッとさせられたんです」。なかでも斎藤がまず印象的だった場面として挙げたのは、ジェヒがウェディングドレス姿で喫煙するシーン。予告編の冒頭でも流れるが、「映画を観てもらうとわかるんですが、いろいろ考えさせられる構成になっているんです。彼女の生き方は、大人になっても変わらない。若さの特権なのか、それとも彼女自身の強さなのか――」と語る。
さらに、「BIGBANGのライブDVDを観て衝撃を受け、そこから徐々にK-POPや韓流ドラマにのめり込んでいった」と話す斎藤が、「あのダンスを完コピするべく、13回観て13回泣けた!」と熱弁するほど心を奪われたのが、本作のクライマックスに登場する、結婚式でのダンスシーン。「フンスがmiss Aの『Bad Girl, Good Girl』に合わせて踊る姿は、妙な色気とエモさがあって、あのシーンにこの映画のすべてが詰まっている!」と絶賛する。
「歌詞の表現と相まってあの2人の10年間のいろいろな過去が次々と思い出されて、体中の汁という汁が一気にブワッと噴き出してくるとでも言いますか(笑)。『このシーンのために、時にイライラしながら、時に喜びながら、この2人の人生の葛藤を俺はずっと観させられてきたのか…!』って腑に落ちる瞬間が訪れるんです」。