毎月24日はA24の日!特集上映第6弾はトラウマ級ホラー『MEN 同じ顔の男たち』に決定

毎月24日はA24の日!特集上映第6弾はトラウマ級ホラー『MEN 同じ顔の男たち』に決定

A24制作×ハピネットファントム・スタジオ配給作品の特集上映の第6弾として、『MEN 同じ顔の男たち』(22)がTOHOシネマズの日比谷となんばの2館で6月24日(火)に上映されることが明らかになった。

【写真を見る】『MEN 同じ顔の男たち』のステッカービジュアル
【写真を見る】『MEN 同じ顔の男たち』のステッカービジュアル [c]2022 MEN FILM RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

A24はアメリカのニューヨークを拠点とする独立系映画スタジオ。日本の配給会社ハピネットファントム・スタジオは、A24との独占パートナーシップ契約を締結。この体制が本格始動する2025年。TOHOシネマズの劇場で「制作:A24×配給:ハピネットファントム・スタジオ作品」の特別上映が1月からスタートしていた。

このたび特集上映の第6弾として上映が決定した『MEN 同じ顔の男たち』は、アレックス・ガーランド監督作品。ガーランドとA24の歴史は、彼が監督デビューを果たした『エクスマキナ』(15)に遡る。小説家としてキャリアをスタートし脚本家に転身、以降ダニー・ボイルとのタッグで活躍を続けてきたガーランドは、この監督デビュー作で第88回アカデミー賞脚本賞の候補となり、視覚効果賞を受賞。その北米配給を担ったのが当時設立3年目のA24だった。

それから7年後、A24制作のもと世に放たれたのが今回上映が決定した『MEN 同じ顔の男たち』である。夫の死を目撃してしまった女性が心の傷を癒すため自然あふれるイギリスの田舎町を訪れ、そこで同じ顔をした男たちに出会うなかで迫りくる恐怖、そして自身の内にある恐怖に対峙する姿を描く物語だ。第75回カンヌ国際映画祭<監督週間>で上映された際は、衝撃的な展開に話題騒然となったが、ガーランドは本作の狙いについて「これまで撮ってきたどの作品よりも観客に議論して欲しい」と話している。

A24との映画制作についてガーランドは「自分の意見を突き通すために出資者と戦わなければならない時があるけれど、そういう意味ではA24との仕事は戦う必要が全くありません。自分にとって映画作りで一番重要なのは、クリエイティブな自由。A24では、人々が思い描いているとおりに、理想的な形で映画を作るんです」と信頼関係が築けたことを明かしていて、ここでの経験が昨年日本でも大ヒットを記録した『シビル・ウォー アメリカ最後の日』に繋がっていったことがうかがえる。そして、A24とのタッグ3作目となる『Warfare(原題)』も2026年日本公開が決定。新たなガーランドの世界観に没入できるはずだ。

今回『MEN 同じ顔の男たち』来場者プレゼントとして特製ステッカーセットのプレゼントも決定。ヒグチユウコによるイラスト×大島依提亜デザインのアートビジュアルがステッカーになって来場者に配布される。さらに全国のTOHOシネマズにて全作品来場者(先着限定)へポストカードを配布予定。またTOHOシネマズ 日比谷にてゲストを招いたトークイベントが調整中とのこと。

A24×ハピネットファントム・スタジオの新作には、スタジオ初のシリーズ作品『X エックス』(22)『Pearl パール』(22)に続く『MaXXXine マキシーン』が6月6日(金)より、第82回ゴールデングローブ賞や第74回ベルリン国際映画祭でセバスチャン・スタンが最優秀主演俳優賞を獲得した『顔を捨てた男』が7月11日(金)より全国公開を控えている。


今後も話題作が目白押しのA24制作×ハピネットファントム・スタジオ配給作品。これから送りだされる新作にも期待したい。

文/スズキヒロシ

作品情報へ

関連作品

  • MEN 同じ顔の男たち

    3.3
    767
    A24と『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド監督が再度タッグを組み心を癒す旅に訪れた女性を襲う恐怖を描く
    Prime Video U-NEXT Hulu