ドウェイン・ジョンソンがA24とタッグ！伝説の総合格闘家を演じる『The Smashing Machine』予告映像が完成

これまで出演した作品の全世界興収総額110億ドルを超える(※The Numbers参照)ハリウッド屈指のドル箱スターであるドウェイン・ジョンソンが、インディペンデント系スタジオのA24とタッグを組み、主演と製作を兼任した『The Smashing Machine』。10月3日(金)に北米公開される本作の予告映像が先日解禁された。

『グッド・タイム』(17)や『アンカット・ダイヤモンド』(19)などで知られるサフディ兄弟の弟ベニー・サフディが単独でメガホンをとった本作は、UFC(総合格闘技団体アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)のヘビー級トーナメントで2度のチャンピオンに輝いた経歴を持つ総合格闘家マーク・ケアーの伝記映画。

学生時代からレスリングで頭角をあらわし、1997年に総合格闘技デビューを飾るやまたたく間にキャリアの絶頂期を迎えたケアー。しかしその一方、戦うことへの恐怖心から逃れるために薬物に依存し一時は生死の境を彷徨うこととなる。そんな彼の苦悩と再生の物語が、妻ドーン・ステープルズや友人たちとの関係と共にドキュメンタリータッチの映像で描きだされていく。

人気スターとして第一線を走り続けてきたジョンソン。初のオスカー参戦への期待も[c]Everett Collection/AFLO

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解禁された予告映像では、ケアーを演じるため、おなじみのスキンヘッド姿を封印し特殊メイクを施してオハイオ訛りで話すジョンソンの姿が確認できる。また妻ドーン役を演じるのは、『ジャングル・クルーズ』(21)でもジョンソンと共演し、サフディ監督が俳優として出演した『オッペンハイマー』(23)で第96回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたエミリー・ブラント。

さらに、エンセン井上役として北京オリンピック柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧が出演するほか、マーク・コールマン役には総合格闘家のライアン・ベイダー、イゴール・ボブチャンチン役にはロンドンオリンピック男子ボクシングヘビー級金メダリストのオレクサンドル・ウシク、藤田和之役にヨコ・ハマムラ、さらにバス・ルッテンが本人役で出演するなど、キャスティング面からもリアリティへの強いこだわりが窺える。

【写真を見る】ドウェイン・ジョンソンの新境地！持ち前の肉体美を活かし、ウィッグと特殊メイクで伝説の格闘家に[c]Everett Collection/AFLO

予告映像からもわかる通り、PRIDEに参戦した当時のシーンを再現すべく日本ロケも行われた本作。これまでにないほどドラマティックな役柄に挑んだジョンソンの演技には早くも大きな注目が集まっており、第98回アカデミー賞に向けた主演男優賞レースの有力候補の一人との呼び声も。日本での公開時期については未定。続報に乞うご期待！

文/久保田和馬