「鬼滅の刃」煉獄杏寿郎の生き様が支えに!花江夏樹、つらい時には「煉獄さんの言葉を思い出す」日野聡は「刀のつばを見ると胸が熱くなる」
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』リバイバル上映の公開を記念した舞台挨拶が5月10日にTOHOシネマズ 日比谷で行われ、花江夏樹(竈門炭治郎役)、日野聡(煉獄杏寿郎役)が出席。煉獄杏寿郎の誕生日当日に行われたイベントで、改めて煉獄への強い愛情を明かした。
原作は、累計発行部数1億5000万部を突破した吾峠呼世晴による大ヒット漫画。家族を鬼に殺された竈門炭治郎が“鬼殺隊”へ入隊することから始まる物語で、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では、煉獄杏寿郎と猗窩座(声:石田彰)の激闘が描かれた。
本作のリバイバル上映が行われるのは、2020年の上映以来、今回が初めてのこと。花江が「煉獄さん、お誕生日おめでとうございます!」と声を弾ませると、会場も大きな拍手で祝福。「ステキな記念日に皆様にお会いできてうれしい」と笑顔を見せた。「リバイバル上映で、また大画面で煉獄さんをご覧いただける。何度観ても新しい発見がある」と熱を込めると、日野も「気づかされるものがある」とうなずき、「5年ってすごいなと思います。自分の身体的にもすごく…」と公開からの月日を肌で実感している様子。「5週間限定ということなので、たくさんの方にまた楽しんでいただけたらうれしい」と呼びかけていた。
「無限列車編」以降、炭治郎は煉獄杏寿郎の存在を胸に刻みながら前進している。歩みを進める炭治郎を演じている花江だが、「(その後のシリーズを)観たあとに『無限列車』を観ると、どのシーンも泣ける」とコメント。「『無限列車』の一夜でしか煉獄さんとは関わりがないんですが、炭治郎にとって、心の支えになっている。そんな存在だと再認識した」という。さらに「煉獄さんと一緒に過ごして、そこですごく悔しい想いをした。そこから煉獄さんの言葉を思い出して強くなった」と炭治郎の成長の鍵となっていると続け、「『鬼滅の刃』では、誰かの想いの強さがつながれていって、それが人間としての強さにつながっていく。そんな鬼殺隊を表すような戦い」と本作における戦いの魅力を分析していた。
日野は「要所、要所で炭治郎が思い出してくれたり、宇髄さんが思い出を語ってくれたり、蜜璃ちゃんが煉獄さんとの話をしてくれたり。みんなのなかで、煉獄杏寿郎というものがひとつの核になっているんだなと思う」とその後の展開に想いを馳せながら感慨深げ。日野が、炭治郎のなかに煉獄が生きていることを喜ぶと、「自分も炭治郎と同じ気持ち」という花江は、「つらい時とかには、煉獄さんの言葉を思い出して日常生活や仕事を乗り切ったりする。煉獄さんってそういう本当に大きな存在。普段からすごく感じている」としみじみ。「各シリーズに煉獄さんのお顔が、たまに出てくるじゃないですか。そういう2、3秒くらいで泣ける。ズルいですよ」と力をくれると共に、涙腺を刺激する存在だと話していた。
煉獄杏寿郎の刀の鍔(つば)は、炭治郎に託された。日野は「いち視聴者としてずっと、皆様と同じように(シリーズを)追いかけていた。その度に一緒に戦えないもどかしさもありつつ、炭治郎が鍔(つば)を、煉獄杏寿郎の想いを継いでくれているのを見ると、『一緒に炭治郎のなかで戦えている』という想いが強く増す。煉獄杏寿郎の刀の鍔(つば)を炭治郎が持ってくれているのを見ると、胸が熱くなる」と告白。「煉獄さんを背負っている。心強い」という花江は、「いろいろな想いがこもっている刀。映るたびにグッと身が引き締まる」と力を込めた。いよいよ7月18日(金)からは、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』第一章が公開となる。花江は「キャスト陣も最終決戦に向けて、すごい気合いが入っている」と熱気を紹介。「皆さんのなかに、日野さんの熱演に負けられないという気持ちがある。映画、楽しみにしていてください。『無限城編』、本当にすばらしいものになっている」と日野の想いや熱演も受け継ぎながらアフレコに挑んだと明かし、日野は「私も観たいです」とはやる気持ちを口にしていた。
最後には、みに隊士(竈門炭治郎、煉獄杏寿郎)も駆けつけ、花江の「この作品を、何度でも劇場でお楽しみいただけることを願いまして!」、日野の「『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』リバイバル上映、スタートです!」との掛け声を合図にくす玉を割った。日野は「煉獄さんの誕生日という記念すべき日に、こういう形で皆さんと会えて、お話できて幸せでした」と挨拶。花江は「何度でも煉獄さんの背中を目に焼き付けていただければと思います。これからも心を燃やして頑張っていきます」と誓い、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝