『名探偵コナン 隻眼の残像』がシリーズ最速で興収100億円の大台を突破、相乗効果で『映画マイクラ』『#真相』も絶好調のGWに!

『名探偵コナン 隻眼の残像』がシリーズ最速で興収100億円の大台を突破、相乗効果で『映画マイクラ』『#真相』も絶好調のGWに!

5月2日から5月4日までの全国映画動員ランキングが発表。ゴールデンウィークの主役は、今年ももちろん「名探偵コナン」。公開3週目を迎えた『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(公開中)が、今週も他を寄せ付けない圧倒的な強さで首位に立ち、堂々3週連続No.1を飾った。

『名探偵コナン』がシリーズ最速で興収100億円を突破!

シリーズ3作連続、最速ペースで興収100億円を突破
シリーズ3作連続、最速ペースで興収100億円を突破[c]2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』の週末3日間の成績は、観客動員が96万9000人で興行収入が14億2200万円と、GWの入口だった前週との比較では85%。とはいえ、GW最終日となった5月6日までの公開19日間の累計成績は動員726万人&興収104億円。前週までの累計成績から計算すると、4月28日からの9日間で動員295万人&興収41億円を記録していることがわかる。前週比85%という数字は、GW期間に分散した結果と判断できよう。

これで『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(23)から3年連続で興収100億円の大台を突破したことになり、しかも昨年の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(24)よりも3日速い、シリーズ最速のペース。もっとも、『100万ドルの五稜星』は5月3日に大台を突破していたため、GW終了時点では興収120億円を超えている。それを踏まえると、今作の比較対象としてふさわしいのは同時点で興収103億円だった『黒鉄の魚影』のほうかもしれない。

聖地である「野辺山宇宙電波観測所」は、GWの注目スポットに
聖地である「野辺山宇宙電波観測所」は、GWの注目スポットに[c]2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

いずれにせよ、GW明けには例年ガクンと成績が落ちる傾向のある「コナン」。昨年はGW明け最初の週末成績が前週比32%で、一昨年は同40%。結果的にどちらもGW終了時から興収35〜38億円を上積みしたところが最終興収となっており、『隻眼の残像(フラッシュバック)』もそれにならう可能性が高い。ひとまずのゴールは『黒鉄の魚影』の動員978万人&興収138億8000万円超え、そして願わくば“動員1000万人超え”を狙いたいところだろう。

そんな「コナン」とGWにしのぎを削ったのは、公開2週目を迎えた『マインクラフト/ザ・ムービー』(公開中)。こちらは週末3日間で動員46万7000人、興収6億2600万円と、オープニング週末を上回る成績をあげ、5月6日までの公開12日間の累計成績は動員179万人&興収23億円を突破。4月28日からの9日間累計では動員135万5000人&興収17億円と、「コナン」に水をあけられてしまったとはいえ、なかなかの好成績を収めている。


『マインクラフト/ザ・ムービー』も絶好調!GWの2強を形成
『マインクラフト/ザ・ムービー』も絶好調!GWの2強を形成[c] 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

昨年のGWは「コナン」の完全一強(GW本番の7日間の成績を見ると、『100万ドルの五稜星』が次点の『ゴジラvsコング 新たなる帝国』に4倍以上の大差を付けている)だったが、今年は『マイクラ』や、9日間で動員60万人以上をあげて累計100万人到達が目前に迫っている『#真相をお話しします』(公開中)など、複数の作品の健闘が目立つ。“王者”の無双状態はそのままに、相乗効果で映画館全体が活気付く。昨今の日本の映画興行に求められてきたかたちが、このGWに実現できたのではないだろうか。

関連作品