「長台詞のシーンは楽しめた」『異端者の家』“サイコパスおじ“を演じたヒュー・グラントが語るインタビュー映像
ヒュー・グラントが主演を務めるサイコスリラー『異端者の家』(公開中)。このたび、グラントのインタビュー映像が解禁された。
本作は、A24×『クワイエット・プレイス』(18)の脚本コンビが手掛ける脱出サイコ・スリラー。布教のため森に囲まれた一軒家を訪れた2人の若いシスター。ドアベルを鳴らすと、気さくな男性リードが姿を現す。妻が在宅中と聞いて安心した2人は、家の中で話をすることに。早速説明を始めると、天才的な頭脳を持つリードは、「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開する。不穏な空気を感じた彼女たちは密かに帰ろうとするが、玄関の鍵は閉ざされており、助けを呼ぼうにも携帯の電波は繋がらない。教会から呼び戻されたと嘘をつく2人に、リードは帰るには家の奥にある2つの扉のどちらかから出るしかないと告げる…。
今回解禁されたのは、グラントが10ページに及ぶ長台詞への挑戦から、1987年公開の映画『モーリス』と日本のファンの思い出までを語るインタビュー映像。ハリウッド女優と恋に落ちる平凡な書店員を演じた『ノッティングヒルの恋人』(99)をはじめ、元祖ロマコメの帝王と名高いグラントが本作で演じたのは、“サイコパスおじ“<リード>。自宅に訪れた2人の若い女性のシスターを問答無用で閉じ込めるサイコパス<リード>を演じるにあたり、グラントは「彼は孤独だけど自分は面白いと信じてて、人気のある教授のような存在だと思い込んでいるんだ」と語り、そして「実際は嫌われてるけどね」と飄々と付け加えながら「だからこそ演じてみたいと思った。魅力的で恐ろしいキャラクターなんだ」とその魅力を分析する。リードの膨大な知識量に基づいた圧倒的な長台詞も見どころの本作。あるシーンの台本は10ページ分を1カットで撮影したことも明かしたが「長台詞のシーンは楽しめた」と流石のコメントを残している。
さらに、1987年に日本で公開され、いまなお根強いファンが多い名作『モーリス』について、「日本人の女性から大量のファンレターをもらった。当時はまだロンドンの小さなアパートに住んでいて、何百通ものファンレターが毎日届いた」と思い出を語った。
本作で第82回ゴールデン・グローブ賞や第78回英国アカデミー賞など名だたる賞にノミネートされたグラント。2人のシスターを究極の選択によって追い詰めていくグラントの怪演をぜひスクリーンで楽しんでほしい!
文/サンクレイオ翼