一市民から反乱軍の英雄になったキャシアン・アンドーの変化とは?ディエゴ・ルナや脚本家トニー・ギルロイが明かす

一市民から反乱軍の英雄になったキャシアン・アンドーの変化とは?ディエゴ・ルナや脚本家トニー・ギルロイが明かす

「スター・ウォーズ」最新作となるドラマシリーズ「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」のシーズン2が、4月23日よりディズニープラスにて日米独占配信開始となった(初回3話一挙配信)。ファンから絶大な支持を得る『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)に直結する物語となる本作。主人公は、『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』(77)の直前、極秘チーム“ローグ・ワン”で帝国の究極兵器デス・スターを破壊すべく、命がけのミッションに挑んだキャシアン・アンドー。反乱軍の英雄だった彼は、なぜ“大義”のために“命”を捧げたのか?ここでは本作の見どころとなるキャシアンの変化をひも解く。

【写真を見る】シーズン2では、のちに相棒となるドロイド、K-2SOについても描かれる
【写真を見る】シーズン2では、のちに相棒となるドロイド、K-2SOについても描かれる[c]2025 Lucasfilm Ltd.

『ローグ・ワン』の5年前を描くシーズン1に登場したキャシアンは、まだ“大義”も知らない一市民だったが、ついに反乱軍の仲間に加わったところからシーズン2が始まる。ファンから史上最も“泣ける「スター・ウォーズ」”と称された『ローグ・ワン』を手掛け、本シリーズのエグゼクティブプロデューサー兼脚本を担当するトニー・ギルロイは本作の見どころについて「キャシアンらキャラクターたちが自分自身を変えていく姿を見せられるといいなと思います。特にキャシアンは、なにも考えていなくて無関心で、信頼感もない利己的な人間から、人生に大きな目的を見出す人間へと、本当に大きく変貌するんです」と明かしている。

「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2は、4月23日(水)よりディズニープラスにて日米同時独占配信開始
「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」シーズン2は、4月23日(水)よりディズニープラスにて日米同時独占配信開始[c]2025 Lucasfilm Ltd.

のちに反乱軍の情報将校となるキャシアンを演じるのは、ディエゴ・ルナ。先日17年ぶり2度目の日本開催となった「スター・ウォーズ」の祭典「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」で来日し、ファンから黄色い歓声を浴びた。「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」では、『ローグ・ワン』で凄まじいラストを迎える5年前を舞台に、「スター・ウォーズ」の歴史において常に要となる存在であった“反乱軍”誕生の物語を描きだす。シーズン1では、帝国の究極兵器デス・スターの建設が着々と進む暗黒の時代に起きた重厚な人間ドラマと、「スター・ウォーズ」らしいストーリーが世界中で称賛されたが、ギルロイは「シーズン1全体は、彼が目覚めて、決意を固めるまでが描かれています。『反乱軍に参加するぞ』というところから『ローグ・ワン』で偉業を成し遂げる男になるまでには長い道のりがあります」と振り返る。

シーズン1のキャシアンは利己的で無関心、“大義”の意味も知らない普通の男で、友人への借金も抱えているなど、映画で描かれた冷静沈着で頼れる反乱軍の英雄としての姿とは、まったく異なっている。『ローグ・ワン』に直結する最後の4年間を描くシーズン2についてギルロイは「シーズン2の4年間は、反乱軍の一員として彼が歩む旅となるでしょう。『ローグ・ワン』にたどり着くために彼がやらなければならないことや、彼が壊したり築いたりしなければならない人間関係、大義を成し遂げるため、自分自身も犠牲にしなければならない人生があります。そして彼はリーダーになり、やがてヒーローになるでしょう」と明かし、キャシアンが歩む“革命”への過酷な道のりを描く本作をアピール。

キャシアン・アンドーはなぜ“大義”のために“命”を捧げたのか?
キャシアン・アンドーはなぜ“大義”のために“命”を捧げたのか?[c]2025 Lucasfilm Ltd.


ギルロイと共に製作総指揮を務めながらキャシアンを演じたルナは「(シーズン2では)キャシアンがなにに加わり、そこに加わることがなにを意味するのか、またその選択をした以上、自分がなにを捨てなければならないかを知ることになります」と明かしている。

一市民でしかなかったキャシアンがどのようにして、『ローグ・ワン』で決死のミッションに挑み、衝撃の最期を迎える反乱軍の英雄になったのか。キャシアンが英雄になっていく様を重厚な人間ドラマで描き出す、名もなき戦士たちの最後の4年間をぜひ見届けてほしい。

文/山崎伸子

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