ルカ・グァダニーノ監督最新作『クィア/QUEER』新星ドリュー・スターキーの優美さが光る場面写真

ルカ・グァダニーノ監督最新作『クィア/QUEER』新星ドリュー・スターキーの優美さが光る場面写真

君の名前で僕を呼んで』(17)のルカ・グァダニーノ監督が、「007」シリーズのジェームズ・ボンドを卒業したダニエル・クレイグ主演で届けるラブストーリー『クィア/QUEER』が5月9日(金)より公開される。このたび、本作から優美さをたたえた新場面写真、メイキング写真が解禁となった。

【写真を見る】ルカ・グァダニーノ監督、ダニエル・クレイグが惚れ込んだドリュー・スターキーの優美さが光る場面写真
【写真を見る】ルカ・グァダニーノ監督、ダニエル・クレイグが惚れ込んだドリュー・スターキーの優美さが光る場面写真[c]2024 The Apartment S.r.l., FremantleMedia North America, Inc., Frenesy Film Company S.r.l.[c] Yannis Drakoulidis

『君の名前で僕を呼んで』でひと夏のせつない恋を描いたグァダニーノ監督が、今度は愛する相手と心身ともに一つになりたいと切望する男を描く。主人公の孤独な中年男リーをクレイグが演じる。舞台は1950年代、メキシコシティ。退屈な日々を酒や薬でごまかしていたアメリカ人駐在員のリーは、若く美しくミステリアスな青年ユージーンと出会う。一目で恋に落ちるリー。渇ききった心がユージーンを渇望し、ユージーンもそれに気まぐれに応えるが、求めれば求めるほど募るのは孤独ばかり。ある日、リーは一緒に人生を変える奇跡の体験をしようと、ユージーンを幻想的な南米への旅へと誘いだす。

『君の名前で僕を呼んで』でティモシー・シャラメを一躍スターダムに押し上げたグァダニーノ監督が、今回クレイグの相手役に大抜擢し注目を集めているのが、新星ドリュー・スターキー。今回解禁されたのは、彼が演じる、主人公リーがせつない想いを寄せる最愛の人ユージーンにフォーカスした新場面写真。リーと南米旅行中の様子が収められている。海岸の砂浜でカメラを構える姿やリーの後ろにくっつくようにして佇む様子、そして、切実そうな表情を浮かべ、髪が乱れ、服装や顔には汚れが目立つ姿も。リーから一途な想いを向けられるも、ユージーンは気まぐれにそれに応えるだけ。いつも感情を露にすることはなく、どこかミステリアスな雰囲気を崩そうとはしない。そんなユージーンだが、人生を変える奇跡の体験をしようとリーに誘われて向かったジャングルで一体なにがあったのだろうか。

グァダニーノは、初めてスターキーに会った時点で、ユージーンを見つけたと確信したという
グァダニーノは、初めてスターキーに会った時点で、ユージーンを見つけたと確信したという[c]2024 The Apartment S.r.l., FremantleMedia North America, Inc., Frenesy Film Company S.r.l.[c] Yannis Drakoulidis

スターキーは、バロウズの小説を読み、ユージーン役の演技をテープに収めてグァダニーノ監督に送ったという。製作総指揮のピーター・スピアーズに勧められたグァダニーノは、プリプロダクションの早い段階で、ロサンゼルスでスターキーに会うことに。その時、デザイナーのジョナサン・アンダーソンも同席した。グァダニーノは、初めてスターキーに会った時点で、ユージーンを見つけたと確信。グァダニーノは、「ドリュー(・スターキー)は、この役の内面も外面を理解しようと、一生懸命考えてくれた。そしてなによりも、ユージーンの冷淡さも理解していました。バロウズの言葉を借りると、彼の『肉体からの離脱』も理解していた。ユージーンの曖昧さを捉えると同時に、1950年代の男性が、どうふるまうのかもちゃんと分かっていたんです」と褒め称えている。

スターキーは「このキャラクターに関しては、身体的な特徴が非常に重要だった。僕とルカは、ユージーンのルックスやふるまい、歩き方についてさえも、とことん話し合った」と役作りを振り返った。また、「アンダーソンとは、ユージーンらしいルックスにするために、40種類ものメガネを試したんですよ」とのこと。また、主演のクレイグは「ドリューの台詞は、小説にも脚本にもあまり多くはなかった。僕は大げさな演技をするが、ドリューが演じるユージーンは繊細だ。僕たちが演じるキャラクターは、映画の中で美しく呼応し合う」とスターキーとの共演を振り返った。


クレイグがすべてをさらけだして挑んだ孤独な中年男性リーは、スターキー演じるユージーンとどのようなドラマを紡いでいくんだろうか?どこまでも愛おしくなる恋の行く末をぜひ見届けてほしい。

文/鈴木レイヤ

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