ベンジーとルーサーのファイナルアクトとなるか!?『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』

ベンジーとルーサーのファイナルアクトとなるか!?『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』

エンターテインメント界のスーパースター、トム・クルーズのキャリアを象徴する人気シリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が5月23日(金)に日米同時公開となる。シリーズに欠かせないのが、天才エンジニアでIMFきっての出世頭ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)と、頼れる重鎮で全8作皆勤賞のルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)の2人だ。今回「ミッション:インポッシブル」を彩ってきた2人の魅力を再確認していただき、来たるべき最大のミッションに挑む彼らの勇姿を映画館で見届けていただきたい。

前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』(23)に続き、いくつもの意味を持つ語“レコニング”を引き継ぎ、さらには“ファイナル”と謳っていることでシリーズの最後、はたまたイーサンの最期など、様々な展開を推測させる意味深なタイトルとなった『ファイナル・レコニング』。果たして、前作のラストでイーサンが手にした”鍵”が導く運命とは?

29年にも及ぶシリーズの集大成となる『ファイナル・レコニング』で、先日解禁したファイナル予告により、ますます世界中から熱視線が送られている。多くの示唆に富んだファイナル予告のなかで、スパイ組織IMFに所属する主人公イーサン・ハント(クルーズ)の活躍はもちろんのこと、彼を支え続けてきたIMFのベテランメンバーであり、ファンからの絶大な支持&人気を誇るベンジーとルーサーが迎える運命にも大きな注目が集まっている。

イーサンとともに最前線で活躍する主要メンバー、ベンジー(サイモン・ペッグ)

最新作『ファイナル・レコニング』の予告では、イーサンと額を重ねるエモーショナルなカットが映しだされ、ファンの間でも様々な憶測を呼んでいるベンジー。実はシリーズ3作目『M:i:III』(06)で初登場した際は、オフィスワーカーのごとくデスクにちょこんと座って画面と向き合うイチ技術者だった。その便利な能力を買われ、様々な形でイーサンのサポートに奔走するかたわら、作品を重ねるごとに、自らも現場の最前線でともに死線を潜り抜ける実働組に!毎度とてつもないミッションの一翼を担うフィールドエージェントとしても活躍の場を広げていくなか、気づけばイーサンの相棒的ポジションになっていた。

『M:i:III』最終盤のクライマックスでは、生命を左右する超重要アイテム“ラビットフット”を巡り1分1秒を争う戦いが繰り広げられるなか、複雑に拡がる上海の伝統的市街地の道筋を瞬時に認識し、イーサンを遠隔でナビゲートして見事に目的地へと走り届けるアクションシークエンスが話題を呼んだが、いまや誰もが知る「トム走り」はこの瞬間に完成したと言える名場面だ!

さらに6作目『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(18)ではベンジーの遠隔ナビゲーションに愚直に従ったイーサンが、窓ガラスを突き破りビルからビルへと飛び移らざるを得なくなり(その撮影でクルーズは実際に骨折を追いながらも撮影を続けた&そのシーンが採用されているエピソードも有名)、前作『デッドレコニング』(23)ではバイクで荒野を駆け抜けさせ、暴走する列車に追いつく!と思いきや、最後は断崖絶壁をバイクともども飛び降りる前代未聞のアクションの引き金を担ったりと、イーサンが挑み続ける超人技の裏にはベンジーの悪意なき“鬼指示”アリ。

5月6日(火・祝)に開催される『ファイナル・レコニング』ジャパンプレミアにあわせ、ペッグはクルーズら主要キャストやクリストファー・マッカリー監督とともに来日予定だ。ペッグは『フォールアウト』以来の来日となり、すでに日本中の興奮も最高潮!大いに盛り上がっているいまこそぜひ、彼の無邪気なムチャぶりを見返してみるのもおすすめだ。

シリーズ皆勤賞!IMFチームの要で重鎮のルーサー(ヴィング・レイムス)

【写真を見る】「ミッション・インポッシブル」シリーズ全作に出演してきたヴィング・レイムス演じるルーサー・スティッケル
【写真を見る】「ミッション・インポッシブル」シリーズ全作に出演してきたヴィング・レイムス演じるルーサー・スティッケル[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

クルーズを除く唯一の「ミッション:インポッシブル」シリーズ皆勤賞を誇る重要人物であり、シリーズ第1作から一貫してイーサンの良き理解者、頼れる同志として活躍してきたルーサー。技術支援から現場での直接的な行動まで、なんでもこなすオールラウンダーとしての能力でIMFチームの要となり、冷静沈着な判断力と豊富な経験は、幾度となくチームを窮地から救い続けてきた。

時にイーサンの無謀とも思える作戦に疑問を呈しながらも、最終的には全幅の信頼を寄せ、彼をサポートする姿勢は印象的。とはいえルーサーでさえ止めない、止められないからこそ、イーサンは人間の限界を常に超えていくことになっているとも言えるはず。

『ファイナル・レコニング』の予告では、感無量のような実に温かな表情でイーサンとハグをする一瞬しか映しだされず、集大成をどんな形で迎えるのかまったく予測不可能である。ただやはり、ルーサーの経験と知恵が、最も困難なミッションを成功に導く要因となりそうで、長年の同志であるイーサンとの絆に胸を熱くさせられる展開を期待したいところだ。

シリーズを駆け抜けてきたイーサンを待ち受ける運命、そして未だ明かされていない作品タイトルの“ファイナル”に込められた真意とは…?イーサン、ベンジー、ルーサーたちIMFメンバーは最後まで世界の危機を救いきれるのか!?ぜひ劇場で確認していただきたい!


文/山崎伸子

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