『セッション 10周年4Kリマスター版』ラスト9分19秒の衝撃!本編映像と専門家のコメント到着

『セッション 10周年4Kリマスター版』ラスト9分19秒の衝撃!本編映像と専門家のコメント到着

<オピニオンコメント>

●潮晴男(オーディオビジュアル評論家)

「映像のデジタルリマスターと音声のドルビーアトモス化により、映画『セッション』は見事に甦った。この作品が劇場公開された2014年の時点ではドルビーアトモスもスタートしたばかりだった。それから10年、今回の『セッション』はハイコントラストな映像とイマーシブオーディオ(=没入感に優れたサラウンド)を得て、より一層気迫に溢れる作品に仕上がっている。オープニングのドラム練習シーンの画と音こそやや古めの印象だったが、ここは敢えてそうした仕上げにしているのだろう。映像は徐々に美しさを増し、音も鋭く剛性感が高まっていく。明るい昼間の映像はピーク感も出ているし、室内や夜間のシーンでは暗部の階調をていねいに描き出すので、造形や所作までよくわかる。ドルビーアトモス音声についても過渡な演出はなく、自然な感じを大切にしているし、セリフも引き締まって会話劇を盛り立てているように感じた。本作は音楽の姿を借りた“スポコン物語”だが、今回の映像と音声の刷新により、これまで以上にテンション漲る作品になっている」

●泉哲也(Stereo Sound ONLINE/マルセン)

「2014年公開の『セッション』は、緊張感溢れる映像とサウンドで、映画・音楽ファンに強烈な印象を残した名作だ。今や伝説となった<ラスト9分19秒>の鬼気迫る演奏シーンは、瞬きするのも忘れて見入ってしまう。そんな作品が10年の時を経て、4K映像とドルビーアトモスで蘇った。映像がきめ細かく鮮明になったことで、ニーマン(マイルズ・テラー)とフレッチャー(J・K・シモンズ)の表情の変化もよくわかり、心の機微までうかがえる。さらにリミックスされたドルビーアトモス立体音響も圧巻! 実際にライブ会場にいるかのような、包みこまれる音楽体験で、ニーマンのドラム演奏にかける熱意と狂気までひしひしと伝わってくる。ラストの演奏シーンも、これまで以上に作品の深みに触れることができる、素晴らしいリマスターと呼びたい。名作からさらなる魅力を引き出してくれる技術の進化には、映画ファンとして激しく感謝する。この感動をぜひ劇場で体験していただきたい」


文/山崎伸子