ラミ・マレックらが戦闘経験0の全く新しいスパイ像を語る!『アマチュア』特別映像
『ボヘミアン・ラプソディ』(18)のラミ・マレックが“アマチュアスパイ”を演じる『アマチュア』(4月11日公開)。本作より、マレックやCIA教官役のローレンス・フィッシュバーンらが見どころを語る特別映像が解禁となった。
本作の主演を務めるのは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21)でシリーズ屈指の冷酷な悪役サフィンとしてジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)と対峙し、その圧倒的な演技力で大きな話題を呼んだマレック。そんな彼が本作で挑んだのは、頭能と知識、そして復讐心を武器にするアマチュアのスパイだ。
CIA分析官として働くチャーリー・ヘラー(マレック)は、愛する妻と平穏な日々を過ごしていた。しかし、彼の生活はロンドン出張中の妻がテロリストによって命を奪われたことで一変。テロリストたちへの復讐を決意したチャーリーは、CIAの上官ヘンダーソン(フィッシュバーン)に特殊スパイとしてのトレーニングを志願する。そして、ヨーロッパ各地に潜むテロリストを“彼ならではの方法”で追い詰めていく。
スパイ映画の主人公を演じるのが念願だったというラミは、解禁された映像内で「ずっと夢にみていたジャンルの映画だ。実現して驚いています」と本作への想いを明かしつつ、「チャーリーは典型的な工作員とは違う。ヒーローでもない、アマチュアだ。アマチュアなりに復讐にのぞむ苦労を表現したので、とても共感できるはず。人は誰しも英雄なんだ」と見どころを説明する。
スパイ映画の主人公といえば、「007」シリーズのジェームズ・ボンドや「ミッションイン:ポッシブル」シリーズのイーサン・ハントなど、類まれなる身体能力と豊富な戦闘経験を武器に戦うスパイであることが多いが、チャーリーはそのどちらも持たない“スパイ映画史上最も地味”な主人公だ。しかし持ち前の頭脳と分析官として培った知識、そして愛する妻を殺された悲しみと怒り、復讐心を武器に、誰にも予想のできない斬新な闘い方でテロリストたちを一人また一人と追い詰めていく。
そんなチャーリーを演じたマレックについて、フィッシュバーンも「ラミはすばらしい俳優だ。かつてないほど複雑な男を見事に演じた」と大絶賛。CIA最高のIQと分析官としての知識をフル活用し、天空に浮くプールを破壊したり、手作りの爆弾で大爆発を起こしたりと、テロリストのみならずCIAをも翻弄するチャーリーならではの戦い方は、周囲の人間、観る者全ての予想を裏切り、想像を超えたスリルとサスペンスを生みだす。
これまでのスパイたちと一味違う、誰もが共感できる人間臭さを持つチャーリー。全く新しいスパイによる復讐劇『アマチュア』をぜひ劇場で見届けてほしい。
文/平尾嘉浩