ホラー界最強タッグが仕掛ける『VENUS/ヴィーナス』5月より日本公開決定!

ホラー界最強タッグが仕掛ける『VENUS/ヴィーナス』5月より日本公開決定!

世界を震撼させた傑作ホラー『REC/レック』(07)のジャウマ・バラゲロ監督が、クトルゥフ神話の生みの親として知られるH・P・ラヴクラフトの短編を原案として制作したエクストリーム・エンタテインメント『VENUS/ヴィーナス』が5月9日(金)に日本公開されることが決定。あわせてキービジュアルと本予告映像が解禁された。

怪奇小説の祖として名高く、日本にも熱狂的ファンを持つラヴクラフト。彼が1933年に発表した短編「魔女屋敷で見た夢」を原案に、スペイン・ホラー界の異才アレックス・デ・ラ・イグレシアが製作、バラゲロが監督を務めた本作。2022年のトロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門に選出され、『PEARL パール』(22)や『SISU/シス 不死身の男』(22)らと並んで上映されるや、ホラーファンをはじめとする映画ファンからの大喝采を浴びた。Netflixドラマ「エリート」で一躍スターダムにのし上がった俳優でモデルのエステル・エクスポシトが主演を務め、姪を守りながら「怪異」と「犯罪組織」との三つ巴バトルを繰り広げる孤高のダンサーを熱演。スリリングかつスタイリッシュな悪夢を体現する。

今回公開されたキービジュアルに描かれているのは、ダンスフロアのようなまばゆい光と不気味な女性の顔をバックにたたずむ主人公ルシアだ。その体は血に塗れているが、彼女の眼差しは恐怖ではなく闘志に燃えているように見える。「這い寄る狂気と踊れ」というコピーからも、降りかかる怪異から生き延びようとする強い意志と、壮絶なサバイバルを予感させるデザインとなっている。また、“VENUS”の字の間に注目すると、まるでカウントダウンのように日食が進む様子が描かれている。

同時に解禁された本予告映像では、犯罪組織からドラッグを盗んだルシアが、姉と姪の暮らす郊外の老朽アパート“ヴィーナス”へと逃げ込む姿が描かれる。しかし、彼女を待ち受けていたのは、日々お茶会に興じる得体の知れない貴婦人たちと、彼女たちを“悪魔の使い”と呼ぶ少女だった。やがてアパートの空気は不穏に変わり、太陽を謎の惑星が覆いはじめる。貴婦人たちが口にする「準備は整った」の一言を皮切りに、“それ”が目を覚まし、不気味な触手が少女に迫る。そして同時に、ギャングたちもルシアの潜伏先を突き止め、アパートを包囲。サバイバルは「怪異×犯罪組織×ダンサー」という、かつてない三つ巴の地獄へと姿を変える。

「お望みなら、踊ってやる」。ルシアの挑発を合図に、映像はハイテンションなダンスミュージックとともに一気に狂乱の宴へ。異形の影にふみにじられるギャング、爆発、銃撃、そして血まみれであがくルシアの姿が次々と映しだされ、恐怖の一夜がいかに熾烈かをまざまざと見せつける。ラストで飛びかかる人影を撃ち抜いた瞬間に、映像は唐突に幕を閉じる。


はたして彼女は、今日の一夜を生き延びることはできるのだろうか?そして解き放たれた怪異の正体とは一体、なんなのか?ぜひ劇場で確かめてほしい。

文/山崎伸子

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