2024年、ひときわ輝いた河合優実。「ふてほど」『ナミビアの砂漠』『ルックバック』出演作を一気に振り返り

2024年、ひときわ輝いた河合優実。「ふてほど」『ナミビアの砂漠』『ルックバック』出演作を一気に振り返り

まだまだ止まらない!2025年の出演作

ここまで2024年の河合優実を駆け足で振り返ってきたが、彼女の挑戦はまだ始まったばかりで、2025年も河合の出演作が続々待機中。筒井康隆の老人文学の傑作を映画化した『』(1月17日公開)では、長塚京三が演じた元大学教授の主人公、渡辺儀助が恋をしてしまう、バーで働く大学生の歩美を独自の色香でしっとり好演。儀助をその気にさせる、巧みなトークと距離感に目を見張ることになる。

穏やかな日々を過ごす元大学教授の儀助(長塚京三)のもとに不穏なメッセージが届くところから物語が始まる『敵』
穏やかな日々を過ごす元大学教授の儀助(長塚京三)のもとに不穏なメッセージが届くところから物語が始まる『敵』[c]1998 筒井康隆/新潮社 [c]2023 TEKINOMIKATA

かと思えば、“クズとワルしか出てこない”、染井為人の同名小説を映画化した『悪い夏』(3月20日公開)では、北村匠海が演じる市役所職員を罠にはめ、地獄へ引きずり込もうとする育児放棄寸前のシングルマザーを再びボロボロになりながら熱演。

さらに、ジャルジャル福徳秀介の恋愛小説を大九明子監督が映画化した『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(4月公開)で、最高純度のラブストーリーに初挑戦。大学生の主人公、小西(萩原利久)が恋をするお団子頭のヒロイン桜田を演じ、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい」という言葉を口にするというから、これまでの河合のイメージが一変するのは間違いない。


多彩な魅力とどんな役も生きられる高度な演技力を持った河合優実は、現在のエンタメ業界で最も光り輝いている存在。ふるさと納税やスマホなどのCMでも異彩を放っているが、演じることに貪欲な彼女と仕事をしたいと思っている映像関係者は無尽蔵にいるに違いない。実際、水面下で様々な企画が動いているだろうし、すでに撮影に入っていたり、撮影を終えた作品もあるはず。はたして、2025年以降の河合優実はなにを見せてくれるのか?その動向から、これからも目が離せない!

文/イソガイマサト

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