監督
弁護士資格を持つ記者・上田大輔がこれまで手掛けてきたテレビ番組「検証・揺さぶられっ子症候群」シリーズの『ふたつの正義』(18)『裁かれる正義』(19/20)『引き裂かれる家族』(23)をもとに、新たな取材と視点を加えてまとめたドキュメンタリー。“虐待をなくす正義”と“冤罪をなくす正義”がぶつかるなか、多くの冤罪を生んだ「揺さぶられっ子症候群」事件を、加害者とされた人や家族との対話を重ね、報じる側の暴力性をも自覚しながら、司法とメディアのあり方を真摯に問う。
ストーリー
関西テレビ報道記者・上田大輔は、無実の人を救う弁護士を志すも、有罪率99.8%の刑事司法の現実に絶望し、企業内弁護士として関西テレビに入社した。だが、一度は背を向けた刑事司法の問題に向き合おうと、その後記者になる。そんな彼が記者1年目から取材を始めたのは「揺さぶられっ子症候群(Shaken Baby Syndrome)」、通称SBS。2010年代、赤ちゃんを揺さぶって虐待したと疑われ、親などが逮捕・起訴される事件が相次いだ。SBSは子ども虐待対応のための厚労省のマニュアルや診断ガイドにも掲載されており、医師たちは幼き命を守るという強い使命感を持って診断にあたっていた。そんななか、刑事弁護人と法学研究者たちによる「SBS検証プロジェクト」が立ち上がる。チームは無実を訴える被告と家族たちに寄り添い、事故や病気の可能性を徹底的に調べ上げる。“虐待をなくす正義”と“冤罪をなくす正義”が激しく衝突し合うなか、やがて無罪判決が続出する前代未聞の事態が巻き起こる……。
チケットby MOVIE WALKER STORE
一般 ¥1500