
翻訳家・エッセイストの村井理子が実体験をまとめたエッセイ『兄の終い』を、「浅田家!」「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督が映画化。絶縁状態にあった兄の突然の訃報が入り、急遽東北へと向かった理子は、兄の元妻・加奈子らと共に後始末に追われながら、もう一度家族について見つめ直していく。幼い頃から兄に振り回されてきた妹・理子を「蛇の道」の柴咲コウが、マイペースだった兄を『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』シリーズのオダギリジョーが、ある理由で離婚した兄の元妻・加奈子を「ラストマイル」の満島ひかりが演じる。
ストーリー
理子(柴咲コウ)の元に、何年も会っていない兄(オダギリジョー)が死んだという知らせが入る。発見したのは、兄と住んでいた兄の息子・良一(味元耀大)だった。東北へと向かった理子は、警察署で7年ぶりに兄の元妻・加奈子(満島ひかり)とその娘の満里奈(青山姫乃)と再会。兄たちが住んでいたアパートはゴミ屋敷と化しており、3人が片付けていたところ、壁に貼られた家族写真を見つける。マイペースで自分勝手な兄に幼い頃から振り回されてきた理子が兄の後始末をしながら悪口を言い続けていると、同じように迷惑をかけられたはずの加奈子が、もしかしたら理子の知らない兄の一面があるかもしれないと言う。もう一度、家族を見つめ直す、4人のてんてこまいな4日間が始まる。