
1944年8月22日、一夜で784人の子どもたちが犠牲になった戦時下最大の学童死亡事件「対馬丸事件」に迫るドキュメンタリー。事件の生存者を祖父に持つ無名塾出身の俳優・寿大聡が祖父の死をきっかけに、箝口令により長らく闇に包まれてきた事件の真相を追う。ナレーションを『ONE PIECE』『ドラゴンボール』などの声優・田中真弓が担当。監督は「オシア ウコ」名義で数々の作品のプロデュースを手がけてきた葦澤恒と、寿大聡。2024年、新宿K's cinema「東京ドキュメンタリー映画祭2024」にて特別先行上映。2025年7月4日、沖縄先行公開。8月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国順次公開。
ストーリー
1944年8月21日、多くの学童たちを乗せて沖縄県那覇港から出港した対馬丸は、翌22日の22時頃、疎開先の九州へ向かうその道中で米国潜水艦ボーフィン号による攻撃を受け瞬く間に撃沈。さらには、この時対馬丸を護衛していたはずの日本軍軍艦2隻は、船から投げ出され真っ暗な夜の海に浮かぶ子供たちを救助せぬまま、その場から走り去った……。一夜で784人の子どもたちが命を落とした戦時下最大の学童死亡事件「対馬丸事件」。当時、この悲劇は箝口令により徹底的に秘匿とされ、その詳細は長らく闇に包まれてきた。対馬丸事件の生存者である中島髙男は、事件当時、対馬丸の甲板員として乗船。沈没の衝撃でバラバラになった筏を、暗闇の海上を泳いで一つ一つ探し、それらを繋げ7人を救助する。数日間の漂流の末、奇跡的に生還するが、その後も事件に関する厳しい情報統制の中で苦しみ続けてきた。中島髙男を祖父に持つ俳優・寿大聡は、祖父の死をきっかけにその足跡を辿り、事件の真相に迫る旅に出る。生存者に話を聞き、調査を進めるうちに「戦争の本質」への思いが募る寿大。戦争の理不尽さ、そして人々の記憶に埋もれた真実を追求するなか、寿大の旅は戦地ウクライナにまで及ぶのだった……。
スタッフ
監督、プロデューサー
葦澤恒
監督、プロデューサー
寿大聡
ナレーション
田中真弓
エグゼクティブ・プロデューサー
田中健
エグゼクティブ・プロデューサー
ジェームス文護
エグゼクティブ・プロデューサー
中川秀彦
エグゼクティブ・プロデューサー
関口忠宏
エグゼクティブ・プロデューサー
土居由直
音楽
市川淳
編集
秋元一富
絵
長友心平
構成
松本建一
チケットby MOVIE WALKER STORE
