
サラ・フォレスティエ
Elle
『ポネット』のフランスの巨匠、ジャック・ドワイヨン監督による愛のドラマ。亡き父親や家族との確執を抱える女と孤独に生きる男が、お互いの感情をさらけ出し、力尽きるまで殴りあったり、闘いを繰り広げるさまがつづられる。最長10分にもおよぶ長回しで撮影された“愛の闘い(=ラブバトル)”のシーンが印象的な一作だ。
父親の葬儀のため、ひさびさに故郷へ戻ってきた女。葬儀を終えた彼女は隣家に住む、かつて関係を持つ寸前まで行った男に、遺産整理のためにしばらく滞在すると告げる。女は以前から絶えず家族や周囲に怒りをぶつけ、父親の遺産をめぐる問題で家族と確執を抱えていた。ある夜、男の家を訪ねた女は男に家族への苛立ちをぶつけてしまう。
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