45席に200万件の予約が殺到! 世界最高峰レストランの革新的なメニューとは?
わずか45席のレストランに世界中から年間200万件もの予約が殺到する。そんな嘘みたいな本当の話を実現したスペインの三ツ星レストラン「エル・ブリ」のシェフたちに密着したドキュメンタリー『エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン』が12月10日(土)より公開される。2011年7月、人気絶頂のなか、閉店した「エル・ブリ」の知られざる厨房を映し出した貴重な作品だ。
「世界のベスト・レストラン50」で過去5度にわたって世界一に選ばれるなど、まさに世界最高峰と言っても良いレストラン「エル・ブリ」の魅力は、何と言っても奇想天外なメニューの数々にある。毎年、約半年もの間、店を休業して行われるメニュー開発の末に生み出される料理は、どれも独創的なものばかり。なかには「消えるラビオリ」や「氷の湖 ミント風味」など、ネーミングだけでは全く想像できないものもあるが、出される料理は全て目にも舌にも超一流の逸品となっている。
映画は、オーナーシェフであるフェラン・アドリアを中心に、5000人もの応募者から選ばれた精鋭シェフたちに迫っていく。特にフェラン・アドリアは、世界で最も革新的なシェフと呼ばれる人で、日本古来の食材であるゆずの魅力を世界中に広めたことでも有名な食の革命家だ。そんな彼が率いる世界屈指のアーティストたちの創造の場に密着したのが本作というわけだ。
料理は素朴な方が良いという方も多いだろうが、今までにない斬新さを追求するシェフたちの姿勢や執念にはきっと心を打たれるはず。グルメ映画というよりは、むしろ前衛的な芸術家たちのアトリエを垣間見るような気持ちにさせられる。【トライワークス】
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