カンヌが認めたラブストーリー『ピリオン』“愛する人と生きるために自分をどこまで変えられる?”恋のゆくえを鮮烈に描く予告編

カンヌが認めたラブストーリー『ピリオン』“愛する人と生きるために自分をどこまで変えられる?”恋のゆくえを鮮烈に描く予告編

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第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で最優秀脚本賞&パルムドッグ賞を受賞した『ピリオン』(12月4日公開)から予告編が到着した。

【写真を見る】ハリー・メリングが内気な青年コリンを演じ、アレクサンダー・スカルスガルドがバイカーのレイを演じる
【写真を見る】ハリー・メリングが内気な青年コリンを演じ、アレクサンダー・スカルスガルドがバイカーのレイを演じる[c] 2025 Element Pictures PLN Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute

本作は「ハリー・ポッター」シリーズのダドリー役で知られるハリー・メリングと『ノースマン 導かれし復讐者』(22)、『インフィニティ・プール』(23)などで存在感を放つアレクサンダー・スカルスガルドが初共演を果たしたラブストーリー。英国の新鋭ハリー・ライトンの長編監督デビュー作で、2025年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映されるや、約7分間に及ぶ熱狂的なスタンディングオベーションを巻き起こした。タイトルの「ピリオン(Pillion)」は、英語で「バイクの後部座席」を意味する。一見過激なBDSMカルチャーを背景にしながら、「誰かに愛されたい」という誰もが抱く切実な願いを、ユーモアと優しさに満ちたまなざしで映しだす。

ロンドンで交通整理員として働く内気なゲイの青年コリン(メリング)は、クリスマスの夜に圧倒的なルックスとカリスマ性を持つ、バイカーのレイ(スカルスガルド)と出会い恋に落ちる。しかし、レイが生きる世界では支配と服従が絶対のルールだった。戸惑いながらもコリンは自分自身と向き合い、レイとの“愛のかたち”を模索していく。

このたび解禁となった予告編が最初に捉えるのは「ついて来たければ来い」と言わんばかりに颯爽と歩くレイの後ろを付いていくコリンが、暗がりの路地裏で「好きにして」と告げる刺激的なやりとりだ。レイに導かれるまま彼の家で共同生活を始めることになったコリンは、髪を剃り、彼が求める刺激的な“主従”の世界に足を踏み入れていく。彼はついに「理想の恋人」と出逢ったのだと幸せな気分でいっぱいだ。息子の恋バナに興味津々な両親や同僚に対しても得意顔で「彼は僕を“尽くす性分”だって」とレイによる“支配”に従うことに喜びを感じていた。しかし、あらゆる面で自分とは余りに対照的な価値観を持つレイとの日々が続くなかで、コリンは自分が望む愛され方について考えるようになる。そして「不満じゃない。ただ、もっと幸せになれたらって」とついに本心を口にする。自分と向き合い始めたコリンと、決して自分をさらけだすことのないレイとの恋のゆくえを、時にコミカルに、甘くせつなく描きだす本作の魅力が詰まった映像に仕上がった。

脚本も手がけた監督のライトンは「『ピリオン』は、この20年ほどで主流になったようなラブストーリーとは一線を画します。クィアカップルのステレオタイプなイメージに挑むものであって、2人のフェティッシュな関係をおかしなものとして扱いません。私はこのような物語のなかに様々な組み合わせの可能性があるという複雑さを描きたかったのです」と2人の関係を通して描きだすことを説明する。メリングは、初めて脚本を読んだ時のことを「強烈に惹きつけられました。この大胆不敵な物語が、これほどまでに誠実で、心温まる繊細なものへと作り上げられていることに、本当に驚きました」と振り返っている。


A24が配給権を獲得し、全米公開ではスマッシュヒットを記録した本作。映画が問いかける“愛のかたち”をスクリーンで見届けて!

文/サンクレイオ翼

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