「ソウ」シリーズ11作目の監督はリブート版『クライモリ』の新鋭に決定。ジェームズ・ワンが「際立った才能の持ち主」と絶賛
シリーズ10作品で全世界累計興収10億ドルを突破した“ソリッド・シチュエーション・スリラー”の金字塔「ソウ」。その生みの親であるジェームズ・ワンとリー・ワネルがクリエイティブに復帰することが明らかになっている新作映画の監督に、マイク・P・ネルソンが抜擢された。「Deadline」など複数メディアが報じている。
ワンが監督を務め、ワネルが脚本と出演を果たした第1作『ソウ』(04)から始まった「ソウ」シリーズ。2010年まで毎年新作が公開され、『ジグソウ:ソウ・レガシー』(17)で7年ぶりに復活。第10作『ソウX』(23)が興行的にも批評的にも成功を収めたことで、すぐさま第11作の製作が進められたものの、製作陣の意見の対立を主な理由に2025年春ごろに正式にプロジェクトは中止となった。
その後、シリーズの権利はジェイソン・ブラム率いるブラムハウス・プロダクションズの手に渡り、ワンとワネルの復帰が決定。ワンは今年2月の「Bloody Disgusting」のインタビューのなかで新作映画について「オリジナルで最も好きな精神であるジグソウの哲学や彼の行動原理に立ち返る作品になる」と説明し、「もう一度“恐ろしい『ソウ』”を作りたい」と意気込みを語っていた。
今回監督就任が報じられたネルソン監督は、『ザ・ドメスティックス』(18)で長編監督デビューを飾った43歳。リブート版『クライモリ』(21)を手掛けた後、『V/H/S 85』(23)のなかの「No Wake」と「Ambrosia」では監督・脚本・編集を担当。最新作となるモンスターホラー『Beware Boiuna』が9月のファンタスティック・フェストでお披露目され、10月2日に北米公開されている。
ライオンズゲートのアダム・フォーゲルソン会長は「マイクは次世代のホラー映画界を担う有能な才能のひとり。独自のヴィジョンを持っており、どのような作品を届けてくれるのか楽しみです」とコメントし、ワンも「マイクはこのジャンルに対する独創的なアプローチを取る、際立った才能の持ち主。きっと彼ならばこのフランチャイズをユニークで特別なものにしてくれるでしょう」と強い期待を寄せている。
当のネルソン監督は「ジェームズと共に作品作りができるなんて夢のよう」と語り、『月影の下で』(19)などで知られるグレゴリー・ワイドマンとジェフ・トックが手掛けた脚本について「実に強烈で、第1作のミステリー要素を残しながらフランチャイズ特有の残酷な倫理観と見事に融合。狂気に満ちた血塗られたアイデアが盛り込まれています」と賞賛。
来年初頭には長年開発が進められていたビデオゲーム「SAW: Genesis」のリリースも決まっているなど、誕生から20年以上経ったいまなお拡大を続ける「ソウ」。ネルソン監督が手掛ける新作映画はいったいどんな作品になるのか。さらなる続報に注目だ。
文/久保田 和馬

