阿部寛&永瀬廉が初共演『ハッピーリスト』2027年2月公開決定!“やりたいことリスト”を通じて育まれる友情を描く
<キャスト、監督コメント>
●阿部寛(江川太郎役)
「太郎が病院で過ごした40年間という時間を僕自身が経験することはできないので、それをわかったつもりになって演じることはしたくありませんでした。むしろ、太郎がいま、目の前にあるものをどう見て、どう感じるのかを大切にして、できるだけ素直に反応することを心がけました。太郎という人物を演じるなかで、『もしあのとき誰か一人でも彼のことを理解してくれる人がいたら』と思わずにはいられませんでした。ただ、この作品は太郎の過去のつらさだけを描く物語ではありません。失ってしまった時間は取り戻せなくても、人はそこからもう一度、自分の人生を始めることができる。太郎が『ハッピーリスト』を一つずつやっていく姿を通して、そんなことを感じてもらえたらと思います。永瀬君演じる岬は、最初は仕事として太郎と接しているけれど、ハッピーリストを一緒にたどるうちに、少しずつ太郎を知り、自分自身の感情も取り戻していく。その小さな変化を永瀬君がとても繊細に積み重ねてくれたので、二人の関係も自然に出来上がっていったと思います。40年間病院で生きてきた太郎と、社会のなかで自分の生き方を見失っている岬。年齢も境遇もまったく違う二人が出会い、お互いに影響を与えながら少しずつ前を向いていく。その姿をぜひ見届けていただけたら嬉しいです」
●永瀬廉(岬幸太役)
「台本を初めて読んだ際、世の中には太郎さんのような境遇の方が実際にいらっしゃることに驚き、その事実と向き合うことの難しさを感じました。僕が演じる岬は、最初は与えられた仕事を淡々とこなすだけでしたが、太郎さんの優しい人柄に触れ、喜ぶ姿を見るうちに自分自身も少しずつ変化していきます。歩んできた人生が全く異なる二人が、理解し合い、寄り添おうとする姿をどう演じるか…太郎さん役の阿部さんは、台本の読み合わせの段階から『太郎にどう近づき、どう演じていくべきか』について深く話し合われていた真摯な姿が、とても印象に残っています。そのおかげで、僕も監督やプロデューサーの皆さんと話し合い、頭で計算して作るのではなく、2人の間で生まれる自然な空気感や、共に過ごす時間のなかで変化していくことを意識して役作りに臨むことが出来ました。自分と境遇が異なる人と接する際、人は無意識に相手を遠ざけてしまったり、関わることを難しく感じたりすることがあるような気がします。ですが一歩勇気を持って踏みだしてみることで、心を通わせてお互いに成長していくこともある、とも思いたいです。太郎さんと岬が境遇の違いを超えて、互いにいい刺激を与え合い、理解し合っていく、その過程にある『温かさ』を、ぜひ感じていただけたら嬉しいです」
●外山文治(監督、脚本)
「日本には入院する必要がないのに何十年も病室で過ごす患者が数多くいる。東日本大震災をきっかけにその事実を知った私は、長期入院の後で新しい人生を力強く歩む主人公を描き、人間の可能性を示す物語を作ろうと思いました。それは、現代が多様性を謳いながらも、理解できないものは排除され、閉塞感が漂い、やり直すことが難しい社会だと感じるからです。だからいま、人生の小さな希望となる『ハッピーリスト』が必要だと思いました。本作は、阿部寛さん、永瀬廉さんという素晴らしいバディによって、エネルギーに満ちた作品になりました。台詞が少ない難役に向き合う阿部さんのひたむきな努力、現場で納得いくまで何度も挑戦する姿に感動しました。それに呼応する永瀬さんの眼差しの表現力と感性の鋭さに心打たれました。まだ誰も見たことのない二人の新しい魅力が生まれたと確信しています。また本作は台湾との国際共同製作作品として、文化や言語の違う皆がチームになりました。一つの想いや目的のために手と手を取りあう喜び、理解し合えた時間は私の人生の宝物です。人間の生きる力と、そして一緒に支えあうことの大切さを、映画を通じて感じて頂けたら幸いです」
文/鈴木レイヤ
