人間うめえぇぇ!クジラ、ワニ、ゴリラに恐竜まで、巨大生物が人間を丸呑みする“お食事シーン”集めました
圧倒的な恐怖!巨大生物の代表格といえば恐竜!
巨大生物を題材としたパニックものの真打といえる恐竜映画にも触れていきたい。最近も『オークストリートの異変』(26)や『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』(26)といった作品で圧倒的な力と容赦のなさを見せつけてくれているが、やはり恐竜映画の王者「ジュラシック・パーク」シリーズに触れないワケにはいかない。
丸呑みシーンもオンパレードで、『ジュラシック・パーク』(93)に登場したインジェン社顧問弁護士のジェナーロ(マーティン・フェレロ)は、ティラノサウルスと遭遇した際に1人だけ助かろうと車を降りトイレに駆け込むが、ティラノサウルスの突進で建物が崩壊し、丸ごといかれてしまう…。記念すべき(?)シリーズ最初の犠牲者としてインパクトを残してくれた。
また『ジュラシック・ワールド』(15)では、パークの管理責任者クレア(ブライス・ダラス・ハワード)の秘書ザラ(ケイティ・マクグラス)が、プテラノドンに捕まって、水面でいたぶられていたところを、全長20mほどの水棲爬虫類モササウルスがプテラノドン共々ザラをパクリ。食物連鎖のピタゴラスイッチを見せてくれた。
さらに昨年の『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(25)でも、翼竜のケツァルコアトルスが任務に挑む傭兵ルクレール(ベシール・シルヴァン)をクチバシで捕え、そのままひと呑み。喉元を通過する際の生々しさには、丸呑みの魅力が詰まっていた。
地底中から飛行物体まで…化け物の丸呑みもアツい!
実在しないモンスター映画もまた丸呑みシーンの宝庫。まず挙げたいのが、ミミズのような体をした地底怪物グラボイド(ズ)の活躍を描く「トレマーズ」シリーズ。ネバダの砂漠の田舎町を舞台にした1990年の1作目では、名付け親である町の飲食店の店主が、床を突き破って現れたグラボイド(ズ)の四方に開く大きな口に呑まれて犠牲に…。さらに『トレマーズ2』(96)では冒頭から油田作業員をペロリ、『トレマーズ3』(01)では一度は呑み込まれた男が体内からまさかの生還を果たすなど、シリーズを通じて丸呑みへのこだわりを見せてくれた。
南シナ海を航行する豪華客船を舞台にした『ザ・グリード』(98)では、未知なる化け物オクタルスが大暴れ。体の先に鋭い牙と口を持つワームの類かと思いきや、正体はそのミミズのような触手が無数に生えた巨大なタコ系モンスターで、「90分で3000人――喰って、喰って、喰いまくれ!」というキャッチコピーに偽りなく、あれよという間に乗客を喰いまくる。大きな口で瞬く間に立っている人間を頭から呑み込んだり、逆に足からじわじわといったり…ある種の“タコの踊り食い”を楽しむことができる。
近年の怪獣映画の傑作『パシフィック・リム』(13)も忘れてはいけない。次々と現れるKAIJUに人類が巨大ロボット“イェガー”で立ち向かう様子を描いた本作では、KAIJUの臓器を薬として売り捌く闇の商人チャウ(ロン・パールマン)が、死んでいると思われたオオタチの赤ちゃんにペロリといかれてしまう。ちなみにチャウはラストにオオタチの腹を突き破って奇跡の生還を果たした。しぶとい!
田舎町の空に突如現れた不気味な未確認飛行物体をめぐるジョーダン・ピール監督の『NOPE/ノープ』(22)では、円形の飛行物体の“Gジャン”が、中央の穴から人々を吸い上げていく様子を体内から描写。まとわりつく“Gジャン”の食道のような器官など、生きたまま食われる恐怖、気持ち悪さを覚える丸呑みシーンは、インパクト抜群だ。
某キャラクターを思わせる食人植物!
最後に人喰い植物として、ロジャー・コーマン監督のSFホラーを基にしたミュージカルを映画化した『リトルショップ・オブ・ホラーズ』(86)を紹介したい。中国の花問屋から購入した珍しい植物が人間の生き血を餌に成長していく本作では、「オードリーII」と名付けられた宇宙植物がどんどんと巨大化し、「マリオ」シリーズのパックンフラワーを思わせる大きな口で、人を呑み込んでしまう。
劇場公開版ではオードリーIIが撃破されるハッピーエンドとなっているが、もともとのエンディングはまったく異なる。ディレクターズカット版で確認できるように、主人公らを呑み込み巨大化したオードリーIIが、人どころか、走っている電車を丸呑みにするなどブラックなオチで、個人的にはこっちのほうが魅力的だ。
人間丸呑みムービーの最新作『クジラに落ちた男』を観に劇場に足を運ぶと共に、これらの作品もチェックして、巨大生物が現れた際の参考にしてみてほしい。
文/武藤龍太郎
